NHK学園市川オープンスクールのKさんの作品を
ご紹介致します。
唐津焼の大湯のみというのでしょうか?高さが20cmほども
ある大きな湯のみです。
画像でご覧頂けるように、かなり複雑に割れていました。
さらに細かい欠損もあちこちに出来ていました。
これを接着し、欠損を丁寧に埋められて、このほど完成しました。
複雑な割れがアートのようです。
欠損なりに仕上げられた線が、とても美しいです。
湯のみの大きさと相まって、とても迫力のある作品に仕上がりました。
これはひとえに根気よく作業を続けられたKさんの努力の賜物です。
Kさんの努力は受講中のご様子にも出ています。
熱心に他の方への説明もお聞きになり、それを自分の作業に転換して
ご質問なさいます。
このような不断の努力が作品に現れているのです。
往々にしてご自分の作業で精一杯で、他の方への説明は他人事になって
しまうものです。
私としてはいつかそれぞれの方にお役に立つであろうと考えて説明
していますので、是非聞いて頂きたいと考えています。
Kさんにじっくり直してもらった大湯のみの完成した姿は、少々誇らし
げに見えました。
大湯のみもきっと丁寧に作業してもらったことを喜んでいるのだと
思います。