日別アーカイブ: 2017年1月10日
説明のない道具について
このところ説明していない道具をご自身の判断で使われた結果、
挽回不可能な状態になっている方が続いています。
例えば金たわし。
これを陶磁器の削りに使って、釉薬をキズだらけにしてしまったケース。
またハマグリ貝の磨きに紙ヤスリを使って、表面の綺麗な光沢が出る層を
磨き破ってしまったケースなどです。
大抵のことは何とかする方法を検討出来るのですが、上記のケースは
いずれも挽回不可能です。
このような状態になる可能性のある道具は、説明から省いています。
講座で教えるということは、受講して下さっている方々に「最短にして、
最良の方法」をご説明することだと思っています。
ですので10人のうち2人は成功するかもしれないが、8人は失敗すると
いうような作業でもリスクと考えてお話ししません。
お教えしないということは、何らかリスクがあるのだとお考えください。
拙著「金繕いの本」なり、教室で板書したものなり、レジメなりを
作業を始める前にご確認下さい。
どうぞ自ら辛い道を選ばれませんよう。
カテゴリー: 基本のき