月別アーカイブ: 2016年12月

2016年を振り返って

大晦日、皆様どのようにお過ごしでしょうか。

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上の画像の花束は出版のお祝いに、ある教室の方々から頂戴したものです。
花一輪一輪の裏側に各人のコメントが書かれており、全体で寄せ書きに
なるようになっています。
これを頂いた頃に少々落ち込むことがあったのですが、「これがあれば
頑張れる!」と励みになりました。
本当にありがとうございました。

今年は講師を始めて10年の節目の年でした。
加えて「金繕いの本」を出版するという、大きな仕事も達成
出来ました。
来年は引き続き精進しつつ、しっかりと地に足をつけた仕事を
していきたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。


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門松・屠蘇 2016

今年も門松と屠蘇の制作を原一菜先生のご指導で行って
きました。

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門扉に結わえて完了です。
31日に飾るのは良くないとされているので、今日間に合って
よかったです。
しかし年に1回しか行わないので、紙の巻き方や水引の結び方が上達
しません。
日頃受講して下さっている方々に練習が大事ですと言っているのに…
立場がないです。

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こちらは調合した屠蘇の包みです。
スタンダード、辛め、甘めと、それぞれで微妙に調合が変えてあります。
ちょっと上等なみりんも用意して、楽しみにしています。

この作業をすると、いよいよ年末という感じがします。


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トクサ不作です 2016

今年のトクサ栽培ですが、不作です。
夏に出版本の制作で精一杯になり、水やりが不十分だったことが
原因です。
具合がイマイチだと気がついてから、水やりの方法を工夫して
みましたが、間に合いませんでした。

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まだ何とかなっていた頃 この後状態が悪化

各カルチャセンターでの「無償で下さい。」「大量に下さい。」という
ご要望にはお答えできない状態です。
大変申し訳ありませんが、ご遠慮下さい。

今後も含めてトクサは苗を育てるなり、道具として販売しているものを
購入されるなり、ご自身で調達する方法をご検討下さい。
参考までに今までにブログでご紹介しました入手先を再録致します。

(有)並川平兵衛商店 TEL.03-3718-4835
(株)佐藤喜代松商店 TEL.075-461-9120


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文房四宝

原一菜先生からお借りし、通読していた榊莫山先生の「文房四宝」
(角川書店)の古書を入手しました。

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文庫本も出ているようなのですが、図版がない可能性があるので、
ハードカバーの古書を探しました。
幸い美本が入手出来、大満足です。

この本は榊莫山先生の四宝に対する愛情と温かみのある文章が一番
の魅力ではありますが、優秀な解説書でもあります。
特に莫山先生が実際に使われている経験をもとに解説されている内容は
とても貴重だと思います。

書道初心者の私は、四宝それぞれの基本的な知識を系統立てて勉強
出来ました。
もし何か文房四宝の本をお探しでしたら、お勧め致します。


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書店で見つける

たまたま立ち寄った書店で、拙著が並んでいるのを見つけました。

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実は書店に並んでいるのを見たのは、初めてなのです。
友人からTSUTAYAで見たよ!と連絡が入ってはいたのですが、
実際自分では見たことがなかったのです。

改めて出版したことを実感しました。


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国産漆のお弁当箱

家人共々お世話になっている坂本鐡司さん制作のお弁当箱です。
坂本さんを囲む会で頂戴致しました。

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開けると国産漆のいい香りがします。

坂本さんは静岡文化芸術大学デザイン学部教授を退官後、鎌倉山漆工房時蔵にて
岡英雄氏に師事。
現在は自宅に工作機械を設置して、作品を制作されています。
NHK朝の人気番組「あさイチ」で作品が紹介されたこともあるとか。

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合わせて頂いた箸箱です。
箸が半分で分かれて収まるので、携帯に便利なサイズです。
表に厚貝がはめられていますが、これは意匠としてだけでなく、蓋を
開ける時の手掛にもなり素晴らしいです。

会に参加した面々それぞれに違うデザインのお弁当箱を頂きましたが、
それを見ていて漆工芸のあるべき姿を見たように思いました。
特に色や形に奇をてらわなくても、十分魅力あるものが作れるのでは
ないかと。

ユニバーサルデザインの世界で著名な坂本さんは、かつて「インテグレート」
(統合する)という言葉を提唱されたと聞いています。
伝統的な漆工芸と現代の感覚がインテグレートされた坂本さんの作品です。
機会がありましたら、是非ご覧頂きたいと思います。


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植木鉢の金繕い

NHK文化センター ユーカリが丘教室のIさんの作品を
ご紹介致します。
植木鉢の欠けを金繕いされました。

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蘭などを植える植木鉢です。
植木鉢の金繕いを意外に思われる方もおられるかもしれませんが、
珍しくはありません。
特に蘭は鉢にも価値を求めますので、良いものが多いです。
必然的に金繕いの機会もあります。

よく考えれば陶磁器で出来ているので、金繕いの工程は変わりが
ありません。
強いて言えば質の柔らかい陶器で出来ているものだと、下準備を
しっかりする必要があるくらいです。

Iさんは丁寧な作業をされる方なので、金繕いした物の完成度が
高いのですが、今回の植木鉢は大きい欠けにも関わらず、大変
綺麗に仕上げられています。

温かみのある白い釉薬に金泥が品良くあっていて、植木鉢の形を
損なっていません。

Iさんの今後の作品も楽しみにしています。


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ランチセット

度々ブログでご紹介していて、ぜひ行ってみたいとお声を頂いている
おむすび まるさんかく」にまた行ってきました。
ランチセットです。

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奥に写っているのがおかずの盛り合わせです。
焼いたイワシの他、優しい味の野菜が盛りだくさんです。

手前のおむすびは、左の白米の塩むすびと玄米の塩昆布の2点。
シンプルですが、ご飯が美味しく、おかずとの相性もバッチリです。
これにお味噌汁がついて、大満足の内容です。

お客様によって器が変わるのも楽しいところ。
盛られる景色で見え方が変わるので、楽しめます。

12月23日(金) 夜7:56〜からのTBS「ぴったんこカンカン」で
「おむすびまるさんかく」が紹介されるそうです。
素敵なお店の雰囲気や、店主・大倉千枝子さんの佇まいをご覧
下さい。


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欠けの仕上げ

NHK文化センター柏教室のYさんの作品をご紹介致します。
欠けの仕上げをなさいました。

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初めてにしては完成度の高い仕上げなのですが、Yさんは納得されて
いないそうです。
特に筆運が難しかったとか。

このように目標を高く持って頂けると、上達に繋がります。
次々仕上げられそうな器が控えているので、場数を踏んで、上達して
頂きたいと思っています。


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世田谷ボロ市2016

今年も原一菜先生の引率で世田谷ボロ市に行ってきました。

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通りは人が多く、盛況の様子です。

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今回は陶磁器はあまり購入せず、漆器の皿2点。

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実はメインの狙いは硯と墨でした。
硯は原先生のお見立てで、中国・端渓のものをGet!
墨はなぜ使いかけのものを?と思われるかもしれませんね。
実は墨は作られた直後より20年以上経過したものの方が良いのです。
手前に写っている古梅園のものなどは、小学生レベル用として
生産されたものですが、年月が経ったことで質が良くなって
います。

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少々変わったものが、こちらの携帯用の硯です。
大きさは横5cm×縦8cm×厚さ6mm。
材質は日本の那智石です。
このサイズにするのには石のクオリティがないと出来ないという
ことで、珍しさだけではない価値があります。

充実のボロ市探索となりました。


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