正倉院の世界展

現在、東京国立博物館で行われている「正倉院の世界」展に出かけて
来ました。
副題に「皇室がまもり伝えた美」とあるように御即位記念の特別展です。

今回の展示で目玉は「黄熟香(蘭奢待)」だと思います。
私は実物を初めて拝見しましたが、想像していた以上に大きさがあったこと、
天下の名香と言われるだけあって、ただの木材とは違う何かを感じるもの
でした。

技術的に興味があったのが課程も紹介されていた「螺鈿紫檀五絃琵琶」です。
螺鈿、鼈甲で作られた装飾部分は本当に美しいものでした。


画像は撮影OKの別の復元模造品

今回、宝物をどのように守ってきたのかという展示もされていました。
中でも「塵芥」には驚きました。
収蔵品から落ちた残片も処分せず、大正時代から100年かけて丁寧に分類し、
未だ知られていない情報を内包するものとして分析されているのです。
この途方もない作業によって私達は貴重な品を拝見出来ているのだと実感
しました。

11月6日より後期で展示替えが行われるので、また出かけたいと考えて
います。


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