日別アーカイブ: 2022年12月10日

把手を利活用

藤那海工房 金繕い教室(本漆)のOさんの作品をご紹介します。
納豆鉢の把手の割れです。

備前焼の納豆鉢の把手が割れてしまっていました。
把手を接着し、再度使えるようにするのには相応の補強が必要です。
Oさんの場合、把手を割れたまま利活用することにされました。

本体の割れ口は削って滑らかにし、折れた把手も断面を滑らかにして
それぞれ銀泥を蒔いて仕上げられました。
銀泥は硫化すると備前焼の肌に馴染んでくると思います。

3つに割れた把手部分は箸置きにするのには少し短かったので、金属
粉の包みを押さえる箔鎮とされる予定です。

割れた把手を接着し補強して再度使えるようにするか、切り落として
別の物にするか、選択肢は様々あります。
どうされたいかによって、ご相談して頂けたらと考えております。


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