山陰民藝窯元の旅 出西窯

新年早々の地震で被害に遭われた山陰地方の方々にお見舞い
申し上げます。
この記事が観光再開の機運の一助になれば幸いです。

山陰地方の窯元巡りの最後は出雲の郊外にある出西窯です。
出西窯は昭和22年、5人の青年が協働して開窯しました。
その後、民藝運動の名だたる師-河井寛次郎、浜田庄司、
柳宗悦、バーナード・リーチらに陶薫を受け、研鑽を重ね
ます。

出西窯の名を広めたのは1989年日本陶芸展で優秀作品賞を
受賞した「縁鉄砂呉須釉組鉢」です。
呉須(ブルー)を基調に縁に鉄砂釉(濃いグレーのマット釉)
を施したものは「出西ブルー」と出西窯の代名詞になりました。

作業場に併設した展示販売場「無自性館」は舞台のような大階段
を中心に探検感覚で器が選べます。


「野の花のように素朴で、健康な美しい器、暮らしの道具として、
喜んで使っていただけるものを作ろう」と励んでおられます。
お料理を映させる「出西ブルー」に魅せられてみませんか。


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不思議な割れ

港北カルチャーセンターの方の作品をご紹介します。
お茶碗の割れです。


真上からの画像を見て頂くとわかりますが、真っ二つでは
なく高台あたりを島状に残して割れています。
恐らく厚みの問題で力加減が変わった為と思われます。

これをしっかりとした線で仕上げられていることで、ラインの
面白さが強調されたと思います。

金繕いの面白さは人間が考えも及ばない形状が生まれることです。
そういう破損に巡りあった方は存分に楽しまれて下さい。


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プロフィール写真 更新しました

長年そのままにしていたHPのプロフィール写真を新しい
ものに変えました。


pakicoさんの個展にて

以前のプロフィール写真は2017年に雑誌に掲載して頂くに当たって
撮影して頂いたもので、リラックスした表情が私らしいととても
評判が良かったのです。

しかし昨年、髪を短くしたことから画像との印象が合わなくなって
しまい、思い切って変更することにしたのです。

ご存知の方も多いと思いますが、3年半着付けを習っており、今では
趣味の一つといってもいい和装で撮影に挑みました。

プロフィール

真面目な表情の画像も撮影しましたが、HP用は笑顔のものを選択
しています。
金繕いの教室を受講して頂くにしろ、金繕いのご依頼をなさるにしろ
緊張する必要がないと思って頂ければ幸いです。


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花器再び

NHK学園市川オープンスクールのYさんの作品をご紹介致します。
花器の縁の欠けです。


縁のかなり大きな部分が欠損して失われていたのを復元し、
薫銀泥で仕上げられています。

花器の縁は湾曲あり反りありと意外に複雑な形状をしています。
それが完璧に再現されており、素晴らしいの一言です。

実はYさんは以前、今回の作品と類似した形のご自分の花器を
金繕いなさっています。
その時の破損も縁の部分でした。

先の作品が大変素晴らしい完成度だったので、今回の花器は
ご友人からの依頼品です。
腕を見込まれたということなのですが、その期待に見事答えられた
と言えるでしょう。

花器はお花によっては縁の部分が隠れてしまいますし、裏側に
隠してしまうことも可能です。
しかしこれだけ美しく金繕いされていれば、むしろ表に出して
アピールしたくなるのではないでしょうか。

見せびらかしたくなる金繕い。
ぜひ皆様、その方向で頑張って頂きたいです。


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馴染む美しさ

NHK文化センター柏教室のSさんの作品をご紹介致します。
お皿の割れです。


ひびが伸びていないので厳密な「鳥脚型」ではありませんが、王道の
割れ方です。
縁が輪花型で段差もありますので、接着の際にも調整が難しかったと
思いますが、綺麗に整えられた上で金泥で仕上げられました。

黄色味の強いベージュ色の釉薬に金泥が程よく馴染み、上品な仕上がり
になったと思います。
お食事を盛られても見える位置にある金繕いは彩にもなるのではない
でしょうか。

お皿の接着の場合、硬化までの時間の置き方に接着成功の秘訣があり
ます。
お持ち帰りの前に確認をお願い致します。
※初出時、NHK学園市川オープンスクールの方としてしまいました。
お詫びして訂正致します。


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漂白の手順

金繕いを行う前に器の汚れをリセットしておくことをお勧めして
います。
昨年末から器の漂白についてご相談が続きましたので、改めてご説明
したいと思います。
特にお悩みが深かったのは20年以上愛用した器のしつこい汚れです。
どんなに漂白しても汚れが浮き上がってくるというものです。

残念ながらある程度長く使っている器の汚れは、なかなか漂白され
ません。
汚れの位置を変えながら、下から湧き上がってくるような状況と根気
よく闘わざるを得ないのです。

拙著「金繕いの本」にも掲載していますが、器の漂白には意外に
入歯洗浄剤が便利です。
何といっても口の中に入れるものの洗浄剤ですから危険な成分が
含まれていないのが魅力です。

単純に経年の汚れ(召し上がったものの調味料)だけでなく、カビが
問題になる場合もあります。
こちらは煮沸消毒が効果があります。

ただ汚れとは言わず「育てた」というお考えの場合は漂白は強制
しておりません。
ご自分の器ですので、ご自分のお気持ちに従って下さい。


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謹賀新年2026

少し遅くなりましたが、あけましておめでとう
ございます。
本年もぼちぼちSNSを更新して参りますので、
お付き合いの程、どうぞ宜しくお願い致します。

今年は色々な意味で余裕を持った生活を送りたいと
考えています。
皆様、年頭の誓いはどのように持たれましたでしょうか?


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欠けetc…

港北カルチャーセンターの方の金繕いをご紹介致します。
欠けの修復です。



それぞれ小さな欠けですが、使うにあたっては気になるサイズ
です。
このような生活していると一番起きやすい欠けが直せることが
金繕いの第1歩かと思います。

金繕いを始められると皆様しみじみおっしゃるのが「捨てなければ
良かった」という言葉です。
破損した器を使うと縁起が悪いという方もおられますし、割れた
器は危険なので、すぐ処分されてしまいます。

気に入っていたのに処分しなければならないのは、もう終わりです。
金繕いで大切なものを使い続けていきませんか?


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元茶壷の金繕い

大きく破損した状態でお預かりした壺の金繕いをご紹介
します。
花器としてお使いと承りましたが、ツマミを2箇所切り
取った痕跡がありましたので、本来は茶壷として使われて
いたものだと推察しています。



ここまで大きい破損だと本漆で直す場合は「乾漆」という
阿修羅像と同じ方法を取る方が多いと思いますが、金繕いの
世界では歴史を紐解くと木で修復していたことがわかります。
今回の場合も木材を使って金繕いしました。

木材を使うメリットは加工性の高さにあります。
断面の形状さえ合わせられれば、ほぼ器の形の再現が完了と
言ってもいいくらいの完成度を誇ります。

今回難しかったのは壺が作り手の手なりで整形されているため、
ロクロで作られた器のように正確な回転体ではないことです。
まさに作り手の気持ちになって形を作り込んでいくしかありま
せん。

仕上げは壺の釉薬に馴染む薫銀泥を選択しました。
漆の色で合わせる総体漆繕いも可能ですが、あえて破損部分を
明確にする仕上げを選びました。

この壺が現在の持ち主の方から次世代に引き継がれ、引き続き
愛用されることを願って止みません。


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貝絵 桜

産経学園ユーカリが丘校のNさんの作品をご紹介します。
カリキュラムで行っている貝合わせ(ハマグリ貝に金箔を貼る)
に絵を描いて頂きました。

画題は桜です。
桜は日本を代表する花というだけでなく、吉祥文様として格が
高いのです。
ですのでお道具として格が高いハマグリ貝に描くのはふさわしい
柄と言えます。

Nさんはこの柄を描くにあたって念入りに構図を検討し、試作も
繰り返し行われました。
そうして出来上がったのが今回の作品です。
完璧な構図に様々な工夫を凝らした桜が描かれています。

金繕いの講座ですので貝合わせに絵を描くのをメインでお教えして
いる訳ではありませんが、Nさんのようにご希望頂き、お教えする
内容に頑張って答えて下さる方には講師魂が揺さぶられるものが
あります。

やってみたいと思われる方は是非この講師魂を揺さぶって普段は
出さない秘伝(笑)を引き出してみませんか?


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