2020年にNHK文化センターで行ったオンデマンド講座「金繕いの
世界」が無料体験キャンペーンで再度視聴出来るようになります。
金繕いの歴史から過去の名品、実際の工程まで解説した本講座は
金繕い初心者の方はもちろん、ご経験のある方にも参考になる
内容になっています。
「金繕い(金継ぎ)」とはどういうものなのかをお知りになりたい
方はこの無料キャンペーンというチャンスを逃さないで下さい!
第3期 8月27日(水)から9月15日(月)です。
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第3期 8月27日(水)から9月15日(月)です。
JEUGIAイオンモール八千代緑が丘教室に来られていた方の作品を
ご紹介致します。
シャンパングラスの脚部の割れ、紛失です。
脚部分が割れてしまった後、紛失してしまっていました。
しかしカップ部分のカットが美しく、処分してしまうのには
ためらいがあったそうです。
ご相談があった時にまずお願いしたのが、ご自分が気に入る
代用品を探してもらうことです。
その結果探してこられたのはホームセンターで販売している
木材でした。
台形と円盤型の2つのパーツを合わせて脚部の代用になりました。
もちろん残ったガラス部分と脚部のパーツはただ接着してある
だけではありません。
しっかり繋がるように補強を入れています。
また白木だった木材部分は新うるしで塗って頂き、耐水性も
あります。
脚部が失われてしまったままでは使うことはできませんが、ここ
まで作業して頂くと十分お使いになれます。
新たに蘇った様子をご覧頂くと、お手元に諦めずにチャレンジして
みようと思う器があるのではないでしょうか。
友人の日本画家・石塚美子さんが水墨画で岐阜軸装賞を
受賞されたので受賞作を拝見してきました。
石塚さんは繊細な表現が魅力なのですが、今作でもそれが高く評価
されたのでしょう。
繊細な中にも画力の高さが見えて素晴らしい作品だと思います。
今回、初めて日美展を拝見したのですが、水墨画の表現の広さに
びっくりしました。
水墨画といえば、いわゆる古典の花鳥風月を想像していたのですが、
展示されている作品は素材が墨というだけで、画題は様々です。
ただ何らかの賞を取られている方は墨ならではのボカシやにじみ、
カスレなどを上手く使っている方ばかりでした。
墨のモノクロの世界を理解するのは高度な文化が必要と聞いています。
着彩されている方はごく僅かで、墨の諧調だけで表現するのは難しい
と思います。
恐らく修正も難しい画材で制作することの厳しさを感じた展覧会でした。
当、藤那海工房の金繕い教室のWさんの作品です。
湯呑みのひびの金繕いです。
画像でご覧頂けるように、ひび自体は内側の銀泥の仕上げ通りに
入っています。
ひび止めをしたところ、外側があまり目立たなかったので、必要
最小限に仕上げを留めています。
加えて外側は絵付けの色と同じ弁柄色の仕上げとして頂いたので、
より目立たなくなっているかと思います。
器は大抵は内側と外側を同時に見ることはありません。
ですので同じ仕上げとする必要はないのです。
そのように気がついて頂くと仕上げの選択肢が広がると思います。
固定概念にとらわれることなく、自由に発想してみてはいかがでしょう。
今年も草木染めの講習会を行いました。
第1回目の今回はお使いになっていた物を染め直しする方が
多くあり、生まれ変わって新しい姿になるのを楽しんで頂き
ました。
今回ご参加の方は皆様初めてだったこともあり、色の変化を
楽しんで頂けたようです。
一応、こういう色に染まりますとサンプルはお示ししているのですが、
生地によって思わぬ変化を遂げます。
特に刺繍の入ったものは刺繍の立体感が際立ち、売っているものでは
得られない色と喜んで頂けました。
次は8月の末に行います。
この酷暑にめげず藍が再成長してくれるのを祈るような気持ちで水やり
しています。
JEUGIAカルチャーセンターイオンモール八千代緑が丘教室に
来られていた方の作品です。
ご友人が作った木の葉から型取ったお皿の割れでした。
実は先端の尖った部分だけが割れていたのですが、そこだけ仕上げても
見た目があまり良くありません。
そこで破損したところより遥かに大きい面積に金箔を貼って頂きました。
緑系の釉薬と金箔の相性がよく、全体の印象が締まったように思います。
金箔を貼った範囲はきちんと計算して計画しています。
金箔の範囲が素敵に見えるのは何となくフィーリングで行ったものでは
ないからです。
このような攻めの姿勢の仕上げも楽しいかと思います。
チャレンジしてみたい方は教室でご相談下さい。
NHK文化センター千葉教室のNさんの作品をご紹介致します。
急須の取手の割れと注ぎ口の欠けです。
使用頻度の高い急須は金繕いのご希望が多い器でもあります。
中でも突出部である取手と注ぎ口の破損が望まれます。
Nさんの急須も取手は根元から割れており、注ぎ口も先端が欠け
ていました。
特に取手は急須自体を持ち上げるという荷重がかかる部分ですので、
ただ接着するのではなく、中に芯を入れて金繕いします。
表面の釉薬に類似した薫銀泥で仕上げられているので、画像では
どこが破損したのかわからないと思いますが、安全を重視した
金繕いになっています。
急須のように熱い飲み物を入れる器に関しては、どう安全を確保
するのか、確認の上、金繕いされるのをお勧め致します。
おむすびまるさんかくを主宰している大倉千枝子さんからの依頼品
の金繕いです。
高台のないまん丸い形をした小鉢です。
この縁が引越しの際の事故で粉砕してしまっていました。
入れていた箱ごと落としてしまったので、細かい破片まで残っていた
のですが、あまりにも粉砕してしまっていて場所がわからないものが
たくさんありました。
できる限り元の位置に接着し、戻せなかったところは別素材で埋め
ています。
仕上げはレンガ色の部分は漆の弁柄色と酷似していたので、そのまま
の色で残し、白い化粧土の部分は金泥で仕上げています。
この器を制作した作家さんによると、この器のための土が取れなく
なってしまっており、再制作は不可能なのだそう。
金繕いの教室でも作家さんが亡くなってしまったとか、作風が変化して
しまったなどの理由で同じ器は手に入らないので金繕いで直したい
というご要望をお聞きします。
こういう時こその金繕いではないかと思います。
2度と手に入らない器、是非金繕いしてみて下さい。
NHK文化センター千葉教室のSさんの作品をご紹介致します。
土鍋の取手破損の復元です。
三枚目の画像をご覧頂くとお分かりになるように、中空になっている取手
が割れて破片は紛失してしまっていました。
蓋をすることは可能でも掴むことができないのでは使えるとは言えません。
Sさんは失ってしまった部分を様々な素材で充填し、元の形に復元され
ました。
紐を捻ったような形を残った部分から想像して作るのは大変だったかと思い
ますが、ご覧頂けるように自然な形に作られていると思います。
仕上げはガンメタリックカラーの薫銀泥を使っておられます。
こちらも本体と違和感がない要因だと思います。
このような「もう駄目では」と思われるようなものでも金繕いは可能です。
諦めずにご相談下さい。
今夏も草木染めの講習会を行う予定で、4月下旬に種蒔きした
藍を生育中です。
昨年、一昨年と玄関ポーチで育てていたのですが、ここは本来
個人の物を置いてはいけないところだったので、今年は北側の
ベランダに遮光シェードを張ってプランターを据え置きました。
(午前中に東からの日差しが強烈に入ってくるのです)
南側のベランダに置いていた時に強風に遭い、少々葉が痛んで
しまったのですが、現在は回復して順調に生育しています。
昨年は酷暑で7月末、8月末と草木染めを2回行ったところで
藍が枯れてしまいました。
今年はその経験を踏まえて2回の講習に止めています。
現状から7月末の講座は問題ないとして、酷暑の続く予報を見ると
8月末が無事迎えられればと願っています。
既に来年の講習会には参加したいとご希望を頂いています。
ご興味のある方は先行予約を受け付けております笑