カテゴリー別アーカイブ: 展覧会•イベント

金繕いの世界 講習会終了しました

昨日、NHK学園市川オープンスクールで行った「金繕いの世界
〜愛着のある器を甦らせる〜」という講習会が終了しました。

この講習会は前半で金繕いの歴史から実際の作業がどんなものなのか
画像をふんだんに使ってご説明した後、お手元の直したい器が金繕いが
可能なのか判定し、小皿に蒔絵体験もして頂けるものです。


蒔絵体験の様子

今回は従来から行なっている桜の花びらの蒔絵に加え、流水紋の置き目の
選択もご用意しました。




桜の花びらにしろ、置き目にしろ、制作される方によって全く違う作品
が出来上がります。
ご説明する側としても楽しみにしているところです。

金繕いの世界と題して歴史を説明する講演会はオンラインを含めて時々
行なっています。
実際の講座ではなかなかお話できない内容なので、機会がありましたら
是非ご参加頂ければと考えております。


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講習会「金繕いの世界」

NHK学園市川オープンスクールで「金繕いの世界〜愛着のある
器を甦らせる〜」と題して講習会を行います。

まず金繕いの歴史についてご説明した後、実際の作業について
画像をふんだんに使って解説します。

その後、金繕いの仕上げになる蒔絵体験を行って頂きます。
今回は「桜の花びら」か気軽に取り組める写し絵の「流水紋の置き目」
の選択制です。

お手元の破損した器をお持ち頂ければ、金繕いで修復可能かどうかの
判定も致します。

メディアで話題になっている金繕い(金継ぎ)とはどんなものなのか
覗いてみたいという方には最適な内容です。
ご検討を宜しくお願いします。

7月29日(金) 10:00〜12:00
残席はわずか1席です。お早めにお申し込み下さい!


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日本画展 ハシゴ

この時期は日本画家である友人たちがグループ展を開くので、毎年
楽しみにしています。
本日はその展覧会をハシゴしてきました。

●渺渺展
若手作家の集まりによる展覧会。様々なスタイルが見られる。

友人の廣瀬佐紀子さんの作品。
先般の個展に続き、雄大な山岳風景を描いた作品。
空が狭いのは山の迫力を感じながら間近で写生したからこその構図。


合わせて開催されている小作品展は二十四節気をテーマにして
います。
渺渺展では抽象画を描かれていた方が小作品では岩絵具の重なりが
美しい具象画を描かれていたりとチャレンジが見られます。

会期は明日12日日曜日まで。
銀座の東京銀座画廊・林田画廊・ギャラリー和田にて

●こころばえの会
9人の女性作家のグループ展。
今年の試みはお扇子の作品です。
表裏をうまく使った方もおられて、楽しめました。

画像を撮影し忘れました!
会期は本日11日までで、ご紹介できず、残念。


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横浜山手西洋館 花と器のハーモニー2022

コロナ禍で中止されていた横浜山手西洋館の「花と器の
ハーモニー」が再開されました。
久しぶりにイベントに出かけ、エリスマン邸の館長をしている
友人にも会えました。

今回のテーマは「山手の丘のウエディング物語」で各館が違う
スチュエーションで展示を行っています。

●山手111番館 ダイヤモンド婚式「永遠の青と白〜ダイヤモンド婚を
祝う〜」


●横浜市イギリス館 結婚式「青水無月 華燭の典」

●山手234番館 紙婚式<色で魅せる優しい空間>

●エリスマン邸 銀婚式「そして、これからも…」

●ベーリック・ホール 結婚式 未来への懸け橋「希望」

●外交官の家 金婚式 船上の金婚式

●ブラフ18番館 結婚式お二人のご自宅に招いたようなアットホーム
なウエディング


正直にお伝えすれば展示は以前の2分の1と言っていいくらい縮小
されています。
しかし人数制限をし、一方通行で誘導する工夫をして開催に踏み切った
運営側の努力を評価したいと思います。

会期は6月12日日曜日までと短いのですが、近隣の公園の花々も見頃
です。
合わせてお出かけになるといいかと思います。


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密かに金継ぎでアクセサリー

シー陶器、シーグラスで作る金継ぎアクセサリー作りですが、
こっそり続けています。
まずご紹介するのは藤那海工房本漆クラスのOさんの作品です。

青系、緑系で統一し、放射状にレイアウトしたブローチです。
色味でまとまり感がありつつ、レイアウトは個性的。
日常に楽しんでお使い頂けたら嬉しいです。

次は港北カルチャーセンターのTさんの作品です。
多彩な色合わせをまとめたのは流石。
作業も綺麗な方なので完成度も高いです。

左側の作品は教室でお召しになっているエプロンにつけておられます。
同じ教室の方は是非ご注目下さい。

手元にある材料のみになってしまいますが、今年中にまたイベントが
開けたらと考えています。
やってみたい!という方はお声がけ下さい。


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映画「金の糸」

現在、岩波ホールで金繕いに着想を得た映画「金の糸」が公開
されています。
生徒さん方からご紹介を受けて見てきました。

内容については監督の言葉を引用したいと思います。

日本人が数世紀も前に壊れた器を金で繋ぎ合わせるように、金の糸で過去を
継ぎ合わせるならば、過去は、そのもっとも痛ましいものでさえ、財産に
なることでしょう。

79歳の女性作家の過去との和解の物語で、金繕いの作品は一部に出てくるに過ぎ
ません。
それも英国在住のアーティストによる金継ぎとダーニングのハイブリットアート
「金継ぎアート」で、私が行っている金繕いとは別世界のものです。
とはいえ金繕いが海外の映画のアイディアソースになったことには変わりはあり
ません。

また舞台になったジョージアの首都・トリビシの旧市街にある中庭を取り囲む
ように建てられた古い集合住宅はとてもいい雰囲気があります。
主人公の住む家のインテリアと共に注目してご覧になるのもいいかと思います。

ご存知の方もおられると思いますが長年ミニシアターの草分けとして親しまれて
きた岩波ホールは今年の7月末で終焉を迎えます。
名残を惜しむ機会にもなるかと思います。
映画「金の糸」の公開は4月15日まで。
会場は整理券番号順に入場しますが、充分に席がある状態でした。


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廣瀬佐紀子展 ー地の上 天の下Ⅱ ー

学生時代からの友人であり、日本画家の廣瀬佐紀子さんの個展に行って
きました。
彼女の真骨頂は雄大な山の風景です。


実際に登山して見た風景を絵にしているのですが、山を登った上でスケッチ
するのは大変なことだそうです。
天候に左右されるので、同じ風景をスケッチするのに複数回用する場合もある
ので、その過酷さは想像を超えるものがあります。

コロナ禍で外出も躊躇われる環境にあると、彼女の雄大な作品は清涼感を感じ
気持ちを豊かにしてくれます。

今回の個展ではグループ展では見られない小品も出展されています。
山岳風景とは違う彼女の作風が楽しめますので、こちらも必見です。

展覧会は京橋の林田画廊で4月2日(土)までです。
ぜひ足をお運び下さい。


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希望展vol.16

毎年ご紹介している希望展も16回目になりました。
東日本大震災で被害を受けた地にキャンドルを届ける
チャリティー展覧会です。

今年のタイトルの「新しいドアをあけて」の通り、ギャラリー砂翁
が新天地の表参道に移転して初めての展覧会になります。

友人のアーティスト・大古瀬和美さんの作品です。
シンプルな構成の作品ですが、8年かけて製作されています。
色の深みはかけた時間の厚みなのです。


1階展示 ワクワクする小作品群


外光がふんだんに入り気持ちの良い2階展示


新しいギャラリーは住宅地の一軒家

毎年伺っていた日本橋はオカメサクラが咲き、レトロなビルのギャラリー
は趣があって素敵な空間でした。
新しいギャラリーは表参道のおしゃれな街並みを抜けた隠れ家的な空間
です。
まだお引越ししたばかりですが、今後どう変わっていくのか楽しみです。
希望展は3月12日土曜日まで。

 


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受賞作

先日の「カルチャー芸術祭」で優秀作品賞を受賞したNHK文化センター
さいたまアリーナ教室のSさんの作品です。
以前のブログで途中の状態をアップしていますが、芸術祭に行けなかった
方から完成状態を是非拝見したいとたくさんリクエスト頂いていました。



同じさいたまアリーナ教室の方々はSさんが頑張って作業をしているのを
ご存じなので、皆様受賞を我が事のように喜んで下さいました。

ご本人も小さく目立たない作品なのにと感想を言っておられましたが、
やはり頑張りが見る人に伝わったのだと思います。

来年、同様の作品展が催されるかわかりませんが、出展をお願い出来る
力作をお待ちしております!


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金継ぎ技法で作る箸置き・アクセサリー

来週19日水曜日にシー陶器・シーグラスを使って箸置きやアクセサリー
を作る1日講座を行います。
(募集は既に終了し、満席になっています)
今回はご参加の方のアドバイスを受けてセットを用意してみました。

1日で完成し「呼び継ぎ」という金繕いの技法が体験出来るのが魅力ですが、
たくさんのパーツから選ぶので、迷ってしまうのも事実です。

コツはまず気に入ったパーツを1つ選び、それに合わせて他の物を選んでいく
ことです。
シー陶器は青い釉薬の染付がほとんどですので、合わせていくシーガラスで主に
印象が変化します。
同系色でまとまった感じにしたいか、対比のある色で際立たせるか、狙いの
イメージを設定すると決めやすいと思います。

もうやりません、やりませんと言いつつ、また行ってしまうこのイベントですが、
やはり1日で完成することの難しさを感じています。
私には時間をかけて完成度を上げていく手法の方が合っているようです。


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