カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
東京中央郵便局 KITTE
先般「ショーメ展」を見に行った際、立ち寄ったのがKITTEです。
ちょうど10年前に建て替え問題が起きたのを記憶されている方も
多いと思います。
結局全館保存は叶わず、外観の一部だけが保存されました。
日本のモダン建築として海外からの評価も高かったのですが、単なる四角い箱
にしか見えないという方もおられたのも事実です。
ヨーロッパでモダン建築が現れた時、同じように批判されたのですから仕方
ないかもしれません。
現在のファサードの一部だけの保存は中途半端という評価もわかります。
しかし建て替え前はグレーに沈んでいた外観が綺麗に整えられ、静謐な意匠が
はっきりわかるようになって、本当に美しい構成だと認識出来ます。
保存が出来ず消えていった数多の建築を考えると、外観だけでも残されて
良かったと思います。
綺麗なジャム
頂き物で恐縮ですが、あまりに綺麗なので、ご紹介致します。
2層になったジャムです。
上がラズベリー、下がピスタチオです。
赤と緑の補色対比が本当に綺麗です。
瓶がまた台形の形をしていて、おしゃれです。
瓶業界に詳しくはないのですが、この形はオリジナルなのではないでしょうか?
外装箱もクラフト紙で好みです。
作られたのはyou-ichiさんという、パティシエの方なのだと思います。
HPもおしゃれでしたが、一般的な店舗を持つという形では活動されて
いないようです。
いつまでも見ていたい美しさですが賞味期限があるので、しっかり頂こうと
思っています。
パソコン入れ替え騒動
8年も使っていたパソコンがついに故障。
修理もままならず買い替えを余儀なくされました。
お盆前から購入品の検討を始め、お盆中に入れ替えを決行しました。
元々パソコンに詳しい訳ではないので、設定にはサポートに電話しまくる
というおばさんパワーで乗り切りました。
セキュリティーは強化できたと思うのですが、様々な「パスワード」が
存在し、目が回ってしまいました。
何とかネットも繋がり、メールも復活しています。
一部の方には連絡が中断してしまい、ご迷惑をおかけしました。
まだまだ新しいOSに対応したソフトの導入など、やらなければならない
ことが残っています。
でもちょっとパソコンのお相手に疲れてしまっています。
生藍染め大会 2018
度々生育状態が芳しくないとご報告してきた藍ですが、
藤那海工房土曜日クラスの方々と生藍染めを行いました。
正確に言うと元気な株は1株だけだったので、昨年、今年と
枯れてしまった葉を保存していたものがメインでした。
量的には何とか3回分ありました。
実際ミキサーにかけて染液を取ると、いつもの青汁色というより
抹茶色です。
今回豆汁下地をした木綿生地持参の方が多かったのですが、一番良く
染まったのはシルクでした。
画像左上に元の生地が写っているので、差がお分かりになるかと思います。
金糸が際立ってきれいな仕上がりになりました。
布が重かった影響もあるかと思いますが、1回目の染液なのに
ペパーミントグリーンで染め上がっています。
やはり枯れた葉では限界があるのかとわかりました。
残念ながら残った1株も、芽が出た挿し芽も枯れてしまいました。
今年の生藍染めは終了です。
今年の反省をもとに来年以降、再チャレンジします。
藍 挿し芽の仕方
先般コナジラミ襲来で枯らしてしまった藍ですが、挿し芽のために
切ってみました。
最初に取った3本は枯れてしまったのですが、後から取った1本は
根が出てきています。
水を入れたコップに入れて、2日ほどで根が出ました。
時間差で後2本取っているのですが、こちらは根が出る気配なしです。
どうやら元々の株の元気度合いによるようです。
原一菜先生に確認したところ、挿し芽をするなら成長期の7月中が
良いようです。
8月に入ると葉に栄養を蓄えなければならないので、成長点を切るのは
よくないそうです。
実は決意表明にも関わらず、その後藍はどんどん枯れてしまいました。
残るは1株です。
原因は今年の暑さとも言えるのですが、根本的な原因は土にあります。
昨年使った土が水はけが良くなかったので、今年は変えたつもりだったの
ですが、ココナッツファイバーが主原料という意味では同じものでした。
このココナッツファイバーは「軽い」とか「ベランダ用」と表記されて
いる培養土に配合されているようですが、これが水はけが悪く、まるで
保温材のように暑さを取り込んでしまうのです。
これを藤那海工房の金繕い教室に来て下さっている方からお聞きし、慌てて
藍を植え替えたのですが、時すでに遅し。
ビオトープにも使えるトクサですら根腐れのような状態になりつつあるので、
早急に土を入れ替えなければと考えています。
本来トクサは7〜8月の盛夏には植え替えに適さないのですが、そうも
言っていられないようです。
土の件を教えて下さった方が「昔からのものが一番良い」とおっしゃって
いましたが、これが真髄だと思います。
金繕いにも通じるお話に心底納得しました。
白生地の買い出し 2018
高田馬場にある染色材料店・誠和さんに白生地の買い出しに
行ってきました。
7〜8月はセール期間ということで、ストールの生地がお安くなって
いました。
面白くなるのではと思い、買ってきたのが上の画像の物です。
全体に横糸がシルクなのですが、右側の縦糸が木綿なので、豆汁
下地をしなければ全く染まらないはずです。
太く縦と横に所々入っているのがビスコース。
太い繭状に入っているのは木綿です。
こちらも全く染まらないので、1枚のストールで色々な表情が
楽しめる物になる予定です。
1株枯れてしまった藍ですが、これ以上虫害にはあわないぞという
決意表明の白生地買い出しです。
成田先生から挿し芽で増やす方法があるのでは?というアドバイスを
もらったので、時期を見てチャレンジしようと思います。
上手くいけば失った1株分復活です。
ゴジラの香炉 漆繕い
プロレスラーの藤原喜明さんを、ご存じの方は多いと思います。
雑誌「盆栽世界」を購入して下さった方は、連載ページを見て
頂くと氏の多彩な一面をご覧頂けると思います。
藤原さんの才能の一つが陶芸です。
趣味の域を超えてプロの域に達しておられます。
作られた作品の一つが今回ご依頼頂いた「ゴジラの香炉」です。
頭の部分が別パーツになっており、そこを外してお香を中にセットします。
頭部を戻すと口からお香の煙が立ち上るという仕組みになっています。
焼締の肌がゴジラの感じを出しているだけでなく、背中のヒレの数、形
まで忠実に作られた藤原さんのこだわりが凝縮された一品です。
その大切な品の尻尾の先が割れてしまっていました。
ご依頼は金・銀などで化粧せず、なるべく目立たせないことと
いうものでした。
そこで本漆で接着し、漆繕いで完成させることにしました。
以下の画像は完成したところです。
わかって見なければ気がつかないようにはなったかなと思って
納品したのですが、藤原さんからも「本当にわからないね。素晴らしい。」
とのコメントを頂き、安堵したところです。
ゴジラも尻尾の先を取り戻して威厳が回復したようです。
今回の工夫ポイントは、接着の際のゴジラの姿勢です。
尻尾の接着部が水平になるように固定して固化させました。
また焼締の肌に馴染むようにカッター以外の道具を使って削りの
作業を行ったのも、ご希望の仕上がり感に貢献したと思います。
先般の鹿児島睦さんの板皿の金繕いのブログでも書きましたが、
ご要望に応じて手段は選択しています。
器によって最も良い手段を考え、教室でもお話ししていきたいと
思っております。
ふたもん 梅干しの壺
鹿児島睦さんの話題を続けます。
先般、塩の壺を入手したと書きましたが、購入しそびれた
「ふたもん 梅干しの壺」を入手しました。
塩の壺は塩の色が映えるようにグレーでしたが、梅干しの壺は
紫蘇漬けの赤が映えるように白です。
蓋のレリーフのデザインも違います。
鳥にあしらわれた花は梅でしょう。
ぽってりした形は、何だか幸せになります。
中の大倉さんプロデュースの梅干しを食べてしまった後は、
また梅干しを入れてもよし、他のものを入れても良いかと
思います。
鹿児島睦さんのファンの方、
おむすび まるさんかくのお食事に魅せられている方、
是非お求め下さい!
鹿児島睦さんの板皿 金繕い
このところ特別な金繕いを完成させたので、順次ご紹介したいと
思います。
まず「おむすび まるさんかく」の店主、大倉千枝子さんから
ご依頼頂いた鹿児島睦さんの板皿です。
鹿児島睦さんは、動物や植物をモチーフにした図案を入れた作品が
人気の作家さんです。
ご依頼頂いたお皿は、大倉さんが鹿児島さんに屏風をイメージして
オーダーしたもので、とても思い入れのある作品です。
3枚組の状態が鹿児島さんの作品集にも掲載されています。
それが大きい破片と小さい破片2つに割れてしまいました。
大倉さんからのご依頼は、出来るだけ鹿児島さんの世界観を損なわない
状態で金繕いすることでした。
実は画像に写っている右上の小さい破片と大きな破片には、ひびが
入っていたのですが、これを本漆で直すと、しっかり表面に色が
出てしまいます。
なるべくこれを目立たなくするために、新うるしでの金繕いを選択
されました。
上の画像を見て頂くと、そのひびの入り具合がわかると思います。
さらに仕上げは白い釉薬の部分は金泥で、青い釉薬で図案が入って
いる部分は銀泥で仕上げをしました。
銀泥で仕上げた部分は、いずれ硫化して青い釉薬に馴染んでくるのを
計算してあります。
このあたりはカラーリストでもある大倉さんと綿密に打ち合わせ
致しました。
本来長さのあるお皿の場合は裏面から補強をお勧めするのですが、
3枚組ですので、この1枚だけ補強してしまうと大倉さんが大切に
している鹿児島さんの世界観を損なうことになります。
そこで使用の際には注意して扱って頂くことで、回避しました。
今回の作品のように、ご依頼主からのご要望に出来るだけ応える
のが重要だと考えています。
そのためには「〜でなければいけない」というような固定観念に
固執する必要はないかと思います。
今後は銀泥の硫化の様子で、もうひと手間加えるか否かが課題です。
台湾TOTOのノベルティー
TOTOのノベルティーはヒットが多いのですが、今回はかなり
ツボに入って気に入っています。
奥に写っているライターと大きさを比べて頂くと分かると思いますが、
実物はマッチ箱程度のものです。
製品が入っているダンボール箱を模して、ガムテープの感じも再現
されているのが面白いと思います。
中身は「磁鐡鋏」と書いてあるのですが、クリップなのかマグネット
なのか?です。
中身も知りたいのですが、この状態が気に入っているので開けないつもり
です。




















