カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
青いバケツ
今春、学生時代の恩師T先生の訃報に接しました。
T先生はデザインした作品がニューヨーク近代美術館のパーマネント
コレクションに収蔵されるなど実績もある素晴らしい先生なのですが、
学生の間では厳しい先生として知られていました。
私など卒業制作の指導教官にT先生が決まった時は「どうしよう。」と
うろたえてしまった口です。
しかし実際指導して頂くと制作の本筋は全てOKを下さり、検討が薄い
部分についてはご自分のネットワークを惜しげも無く使ってレベルアップを
計って下さいました。
思い出深いのは卒業の謝恩会の2次会でくつろいだ雰囲気の中、今後の
自分の目標として「日本の家庭から青いバケツをなくしたい。」と
おっしゃっていたことです。
当時、日本は大量生産大量消費の時代で、家庭にあるバケツといえば青と
相場が決まっていました。
T先生のお考えになっていたことは、まだまだインテリアという言葉が日本人に
とって馴染みがない時代に、生活する空間にデザインという感覚を根付かせたい
ということだったのだと思います。
それを青いバケツと象徴的におっしゃられたのでしょう。
T先生がお亡くなりになった年齢から計算して、私が学生だった時の先生の
ご年齢が今の私と同じくらいだとわかりました。
私はT先生のように大局的な視点を持てているだろうかと省みると、まだまだ
幼稚だと思わざるを得ません。
どうやら恩師はいつまでも恩師のようです。
原先生の草木染め講座
今日は原一菜先生の草木染め講座に助手として参加してきました。
画像は10年程前に受講した時に染めたものです。
アカネ、玉ねぎ、栗などを素材としています。
原先生の草木染めは同時媒染という方法で、一度に染めと媒染を
行ってしまう合理的な考え方です。
植物の自然の力を引き出して、無理な媒染はしないというスタンスに
とても共感しています。
今年、藍の生育に失敗して、他の方法でも染められるようになりたい
と思ったのが今回の参加理由でした。
いろいろ実験して生藍染めにプラスすることで染められる色を増やして
みたいと思っています。
拭き漆大会 第2回目
先月から行っている、よみうりカルチャーセンター大宮教室での
拭き漆大会の第2回目です。
参加されたSさんの作品を撮影させて頂きました。
ケヤキの茶托です。
無塗装だったもので水シミが出来ているものすらあったのですが、
見事拭き漆で蘇りました。
2回目ではありますが色味が気に入られたので、これで終了とされる
そうです。
Sさんはこの他、日常で使っているものも拭き漆されたのですが、こちらも
漆の色が入っただけで高級感が増していました。
そんな風に漆に親しんで頂ければ大会の目標は達せられたと思っています。
ちなみにマンゴー(ウルシ科)ですらカブレるSさんを含めて、参加した方は
全員かぶれていません。
日常生活を送っている方に「漆はかぶれるもの」であってはならないと考えて
います。
トクサ復活法
今年の夏の異例の暑さでトクサの元気がないという方が多いのでは
ないでしょうか?
敬愛するピラティスのMidori先生は園芸もお好きということで、トクサの
復活方法を教えて下さいました。
地植えでも鉢植えでも一度土から掘り上げます。
土が散ってしまわないようにポリポットなどに入れます。
バケツにポリポットが浸るくらいの水を入れて、苗を浸します。
画像にある苗はMidori先生のご自宅庭に植えられていたものですが、栄養が
少なかったのか細い芽がたくさん出ていました。
それが掘り上げて水に浸したところ、新芽は立派な太さのものが出ています。
もう少し根が育ったところで鉢植えする予定ですが、土は培養土に黒土を
足すと良いそうです。
黒土は水を保持しますので、水が大好きなトクサには良い環境になるの
です。
もちろん私が失敗した「ベランダ用の土」(ココナッツファイバー含む)は
論外です。
もし全然新芽が出ないなどとお悩みの方は、この方法で根を育てるのが良い
のではないかと思います。
根がダメになっていなければ復活するそうです。
復活したら寒くならないうちに土に植え、水やりを怠らないようにすれば
大丈夫です。
東京中央郵便局 KITTE
先般「ショーメ展」を見に行った際、立ち寄ったのがKITTEです。
ちょうど10年前に建て替え問題が起きたのを記憶されている方も
多いと思います。
結局全館保存は叶わず、外観の一部だけが保存されました。
日本のモダン建築として海外からの評価も高かったのですが、単なる四角い箱
にしか見えないという方もおられたのも事実です。
ヨーロッパでモダン建築が現れた時、同じように批判されたのですから仕方
ないかもしれません。
現在のファサードの一部だけの保存は中途半端という評価もわかります。
しかし建て替え前はグレーに沈んでいた外観が綺麗に整えられ、静謐な意匠が
はっきりわかるようになって、本当に美しい構成だと認識出来ます。
保存が出来ず消えていった数多の建築を考えると、外観だけでも残されて
良かったと思います。
綺麗なジャム
頂き物で恐縮ですが、あまりに綺麗なので、ご紹介致します。
2層になったジャムです。
上がラズベリー、下がピスタチオです。
赤と緑の補色対比が本当に綺麗です。
瓶がまた台形の形をしていて、おしゃれです。
瓶業界に詳しくはないのですが、この形はオリジナルなのではないでしょうか?
外装箱もクラフト紙で好みです。
作られたのはyou-ichiさんという、パティシエの方なのだと思います。
HPもおしゃれでしたが、一般的な店舗を持つという形では活動されて
いないようです。
いつまでも見ていたい美しさですが賞味期限があるので、しっかり頂こうと
思っています。
パソコン入れ替え騒動
8年も使っていたパソコンがついに故障。
修理もままならず買い替えを余儀なくされました。
お盆前から購入品の検討を始め、お盆中に入れ替えを決行しました。
元々パソコンに詳しい訳ではないので、設定にはサポートに電話しまくる
というおばさんパワーで乗り切りました。
セキュリティーは強化できたと思うのですが、様々な「パスワード」が
存在し、目が回ってしまいました。
何とかネットも繋がり、メールも復活しています。
一部の方には連絡が中断してしまい、ご迷惑をおかけしました。
まだまだ新しいOSに対応したソフトの導入など、やらなければならない
ことが残っています。
でもちょっとパソコンのお相手に疲れてしまっています。
生藍染め大会 2018
度々生育状態が芳しくないとご報告してきた藍ですが、
藤那海工房土曜日クラスの方々と生藍染めを行いました。
正確に言うと元気な株は1株だけだったので、昨年、今年と
枯れてしまった葉を保存していたものがメインでした。
量的には何とか3回分ありました。
実際ミキサーにかけて染液を取ると、いつもの青汁色というより
抹茶色です。
今回豆汁下地をした木綿生地持参の方が多かったのですが、一番良く
染まったのはシルクでした。
画像左上に元の生地が写っているので、差がお分かりになるかと思います。
金糸が際立ってきれいな仕上がりになりました。
布が重かった影響もあるかと思いますが、1回目の染液なのに
ペパーミントグリーンで染め上がっています。
やはり枯れた葉では限界があるのかとわかりました。
残念ながら残った1株も、芽が出た挿し芽も枯れてしまいました。
今年の生藍染めは終了です。
今年の反省をもとに来年以降、再チャレンジします。
藍 挿し芽の仕方
先般コナジラミ襲来で枯らしてしまった藍ですが、挿し芽のために
切ってみました。
最初に取った3本は枯れてしまったのですが、後から取った1本は
根が出てきています。
水を入れたコップに入れて、2日ほどで根が出ました。
時間差で後2本取っているのですが、こちらは根が出る気配なしです。
どうやら元々の株の元気度合いによるようです。
原一菜先生に確認したところ、挿し芽をするなら成長期の7月中が
良いようです。
8月に入ると葉に栄養を蓄えなければならないので、成長点を切るのは
よくないそうです。
実は決意表明にも関わらず、その後藍はどんどん枯れてしまいました。
残るは1株です。
原因は今年の暑さとも言えるのですが、根本的な原因は土にあります。
昨年使った土が水はけが良くなかったので、今年は変えたつもりだったの
ですが、ココナッツファイバーが主原料という意味では同じものでした。
このココナッツファイバーは「軽い」とか「ベランダ用」と表記されて
いる培養土に配合されているようですが、これが水はけが悪く、まるで
保温材のように暑さを取り込んでしまうのです。
これを藤那海工房の金繕い教室に来て下さっている方からお聞きし、慌てて
藍を植え替えたのですが、時すでに遅し。
ビオトープにも使えるトクサですら根腐れのような状態になりつつあるので、
早急に土を入れ替えなければと考えています。
本来トクサは7〜8月の盛夏には植え替えに適さないのですが、そうも
言っていられないようです。
土の件を教えて下さった方が「昔からのものが一番良い」とおっしゃって
いましたが、これが真髄だと思います。
金繕いにも通じるお話に心底納得しました。
白生地の買い出し 2018
高田馬場にある染色材料店・誠和さんに白生地の買い出しに
行ってきました。
7〜8月はセール期間ということで、ストールの生地がお安くなって
いました。
面白くなるのではと思い、買ってきたのが上の画像の物です。
全体に横糸がシルクなのですが、右側の縦糸が木綿なので、豆汁
下地をしなければ全く染まらないはずです。
太く縦と横に所々入っているのがビスコース。
太い繭状に入っているのは木綿です。
こちらも全く染まらないので、1枚のストールで色々な表情が
楽しめる物になる予定です。
1株枯れてしまった藍ですが、これ以上虫害にはあわないぞという
決意表明の白生地買い出しです。
成田先生から挿し芽で増やす方法があるのでは?というアドバイスを
もらったので、時期を見てチャレンジしようと思います。
上手くいけば失った1株分復活です。













