カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
紺屋の白袴
現在、実験中の洗剤でひびに入ってしまった油シミを取っています。
従来、破損部に染み込んでしまった油シミは、なかなかとれなかった
のですが、ある生徒さんが試された洗剤がとても落ちるので、私も
購入して実験しています。
何人かの方にも試して頂いていますが良い成績のようなので、教室に来て
下さっている方には必要に応じてご説明しています。
この洗剤につけると勢いよくひびから泡が噴き出してきます。
それだけひびに空気が入っていたのかと思うと、びっくりします。
実はこの器のひびは気がついた当初は短く、軽症の「にゅう」でした。
それがほったらかしにしているうちに、長さは長くなるし重症化して
ひびに進行してしまっていました。
おまけに油シミが長い時間をかけて入りこんでいるので、なかなか抜け
ません。
まさに「紺屋の白袴」です。
身をもって痛い目に合っています。
ですので教室で「大したひびではないので直さなくても大丈夫です。」と
言われると、絶対早めに直しておいたほうがいいですとお勧めしています。
お気に入り筆ペン
昨年の「金繕いの本」出版後、サインを求められることが
多くなりました。
時間がある時は毛筆で書いていますが、出先の場合、筆ペンを
使っています。
気に入って使っているのが、呉竹の「完美王」というものです。
すごいネーミングだと思いますが、キャッチコピーも「ストレス
なんて感じない」ですから、かなりの強気です。
たまたま店頭で試し書きをしたら穂先の感触が毛筆に酷似して
いて感触が良かったことと、本体部を押さなくてもインクが自然に
出てくるところがいいと思いました。
いろいろな人に試してもらって皆様感触が良いようなので、オススメ
しています。
難点は市場のシェアを「ぺんてる」が握っていることです。
取り扱い店が多くありません。
ところで、もしサインをお望みでしたら、お気軽にお申し付け下さい。
頼まれると嬉しいやら恥ずかしいやらなのですが、お断りは
致しません。
出版記念パーティーで金蒔絵のサイン本を販売していたのですが、
だからといって遠慮なさる必要はありません。
いい加減にしないと!
断捨離ゴールデンウィークと名打っていましたが、まず片付けたのが
箱です。
金繕いを習いだすと箱が捨てられなくなると皆様おっしゃいます。
作業中や運搬に何かと使うので、仕方ありません。
私もつい捨てられなくて、このような状態に。
途中途方に暮れて手が止まってしまうのを奮いたたせながら、何とか
終了。
続いて取り組んだのが、「プチプチ」です。
こちらも何かと使うので、ついつい溜め込んで信じられない
有り様に(涙)
収めるスペースに合わせて処分しました。
そしてトリは、メインターゲットのパソコンです。
ノートパソコンを新旧2台使用していたのですが、ついに古い方の
パソコンが壊れてしまいました。
9年使いましたから、十分かと思います。
横浜山手西洋館のクリアファイルも、「金繕いの本」の原稿も、この
パソコンで作ったので思い入れが深いのですが、リサイクルに出す
ことにしました。
現在の家に越した際に収納した状態が、いろいろ無理が出てきています。
残りの休みで、もう少し片付ける予定です。
いろいろ制作中
ゴールデンウィークの予定を聞かれると、断捨離ですと答えて
いましたが、作品の制作もしています。
こちらも、ある目的があって制作しているものです。
何になるかは、いずれ。
ところで、このパール粉を使った貝合わせですが、通常の金繕いの
講座では条件が揃わないとお教えするのは難しいところがあります。
ご希望がある場合は、ご相談下さい。
藍の種まき2017
1年ぶりに藍の種まきを行いました。
藍の種は稲穂のようにつく小さな花の一つ一つに結実したもので、
1mm程度の大きさしかありません。
プランターに土を入れ、2〜3cm程度の穴に種を入れました。
全部で17粒です。
発芽率の保証は70%ですが、かなりの高確率で発芽します。
大体1週間から10日程度で発芽する予定です。
前年に実った種を使う方もおられますが、プランターで育てている
せいか、あまり発育が良くないように思っています。
それで栽培する際には種苗メーカーから種を取り寄せることに
しています。
今年は昨年染まりがイマイチになってしまった風呂敷と、布地を
適当に染める予定です。
出版記念パーティーの記念品を包むのに生藍染の生地が大活躍
しました。
何らか染めておくのはいいことだと考えています。
トクサの新芽が出る 2017
昨年栽培に失敗したトクサから新芽が出ました。
あまりの状態の悪さに投げやりになり、水やりすらほとんど
していませんでした。
にも関わらず新芽が出ていたのです。
トクサの生命力に感謝です。
昨年の失敗の原因は、真夏の水やり不足です。
豊作だった年を振り返ると、藍と一緒に毎日の水やりと豊富な肥料の
恩恵に預かっていたのでした。
トクサの栽培に悩んでいる方は、水の与え方を工夫してみて下さい。
私は鉢の下に皿を敷いて、常に水が溜まっているようにしています。
睡蓮鉢に浸すという方もいるくらいなので、盛夏時期はその方法を
取ってもいいかと思います。
今年は藍も育てる予定です。
一緒に水やりを行うことにして、何とか復活を願っています。
コロコロ三代目
講師の仕事の際に使っているコロコロがついに三代目に
なりました。
1代目はキャスターが壊れ、2代目はやはりキャスターが雨の後に
動きが悪くなってしまいました。
三代目は押入れの天袋に死蔵していたものなのですが、旅行かばん
メーカーのものなのでキャスターの性能がいいのです。
何も持たずに歩いているのと感覚が変わらないくらい楽な使い勝手に
感動すら覚えます。
ところでこれだけ大きいコロコロのせいか、何でも入っているように
思われます。
販売する教材やサンプルを常に持っている感じがするのでしょうか。
残念ながら行商をしている訳ではないので、教材はあらかじめご依頼
頂いたものしか持って行きませんし、サンプルもその日の講座内容に
合わせたものしか持ちません。
ご要望の教材がありましたら、翌月になるのをご理解の上、ご依頼
下さい。
サンプルに関しても同様です。
痛みと不調がなくなる血流コントロール
10年以上お世話になっている鍼灸師の落合壮一郎先生が本を出版
されました。
「痛みと不調がなくなる血流コントロール」(大和出版)です。
今でこそ各地のカルチャーセンターで講座を持ち活動している私ですが、
かつては体力がなく、いつも何だか具合が悪い未病状態が常でした。
そんな時に友人から「こんなに効果がある治療は他にない」と紹介されたのが
落合先生だったのです。
その後、落合先生の治療で見違えるように健康になり、昨年の出版作業も
乗り越えられました。
今回先生が出版された本には、難しいと思われがちな東洋医学について、
「気」と「血」のエネルギーの重要性に絞ることによって分かりやすく
解説されています。
また、その時々の肩こりや腰痛などの痛みを取るというのではく、自分の
状態を把握し調整していくことによって健康な身体を作る方法が書かれています。
一人一人に寄り添って治療していくという先生のお人柄が表れた文体に、ほっと
されると思います。
東洋医学に興味がある方は、是非手に取られてみて下さい。
珍しい野菜
珍しい野菜を頂戴しました。
小松菜の菜花と「スイスチャード」です。
小松菜の菜花はシンプルに茹でて酢味噌で頂きました。
菜花でも小松菜らしい、さっぱりした味で、とても美味しかったです。
スイスチャードは蒸すとカロテンがなくなってしまうらしいので、
豚肉などと一緒に炒めてみました。
鮮やかな茎と緑の葉の色が残って、華やかな食卓になりました。
後でスープも美味しいと聞きました。
今度入手出来たら、スープにチャレンジしてみます。
ごちそうさまでした!
「金繕いの本」が出来るまで7
前回はグラビア撮影のためにロケハンに出かけた話をアップ
しました。
今回はいよいよ撮影です。
舞台となった自由学園明日館は人気の建物のため、撮影日も
行事が入っていました。
そのためメインの撮影場所となるロビーは喫茶スペースとして
オープンする10:30まで。
他の場所も行事との兼ね合いで14:00がリミットでした。
撮影時間は、朝9:30スタートで4時間半です。
プロセスが掲載される分の13枚と、グラビアのみの3枚。
Y編集長とカメラマンの平野さんの事前の見解では、時間内に
撮影できるのは半分にも満たないだろうというものだったそうです。
ところが結果は全て撮影出来、14:00に撤収完了でした。
これは事前のロケハンでの絞り込みが良かったからと自画自賛したい
ところですが、やはり自由学園明日館の魅力の為せる技だと思います。
どこで撮影しても絵になるのですから、カメラマン・平野さんの
インスピレーションを刺激したのだと思います。
ところで「金繕いの本」をお求め下さった方は、お気づきになった
かもしれません。
明日館には和室はないではないかと。
これは撮影用に備品を持ち込んだだけで、ちゃんと明日館で撮影して
います。
明日館は期待通り和洋両方の撮影に答えてくれたのです。