カテゴリー別アーカイブ: 植物•スケッチ
草木染め 蘇芳
紫色を染めたくて、蘇芳染めにチャレンジしました。
蘇芳はインド〜マレー半島原産のマメ科の小高木です。
その芯材を細かく砕いたものが、草木染め材料として販売されて
います。
不織布の袋に入れて煮出します。
赤ワインのような染液が取れました。
一番右に写っているのが蘇芳のみで染めたシルクです。
あらかじめ玉ねぎの皮で黄色に染めたものとかけ合わせると一番左の
オレンジ色になりました。
狙いの紫がどうなったかというと、渋い紫に染め上がりました。
先日の生藍染めの青との掛け合わせです。
4枚染めてから投入したので、蘇芳の効果が薄かったかもしれません。
蘇芳は乾燥させておけば再利用が可能とのことなので、また生藍染め
との掛け合わせにチャレンジしてみたいと思います。
ちょっとビックリな仕上がりになったのが、これ。
先日、生藍染めで紺と白のストライプに染まっていたのが、蘇芳を
かけたら茶とピンクになってしまいました。
これはこれで面白いかなと自己満足。
経験が少ないので何が起こるかわからず手探りでやっています。
金繕いと違い、やり直しが効かないところはスリリングですね。
トクサの脇芽
トクサは傷が付くと、脇芽が出る性質があります。
今年は風が強い日が多かったせいか、例年より脇芽が多いようです。
脇芽が出ると本数が増えてお得な感じがするかもしれませんが、これは
決して太くなることはありません。
私は元々のものがしっかり育って欲しいので、脇芽が出ると取ってしまいます。
ただ道具として使う場合に問題にはなりませんので、お好みの育て方で
良いかと思います。
突然!生藍染め2020 その2
先般、ピラティスのレッスンを受けているMidori先生から藍の葉を
頂いて、思いがけず生藍染めが出来た話をアップしました。
また藍が育ったとのことで葉を頂き、2回目の生藍染めが出来ました。
今回の趣旨は紫色を染める為、淡く青を染めておくつもりでした。
しかし思ったより濃く染まっています。
淡く染める為に染液に浸す時間を短くしたのですが、どうやら出だしで
染まる色が決まるのか、画像の左右で浸す時間が倍ほど違うのに
全く同じ感じです。
淡く染めたい場合は葉の量を減らすのが正解だったのかもしれません。
これもいい教訓と考えることにします。
もう1点はシルクとレーヨンがストライプで入っているストール生地
です。
レーヨンが生藍では染まらないので、しっかりストライプが出ます。
元々シルクの色が生成りなので、紺色気味に染まるのは織り込み済み。
これも赤系の色を染めて、変化を見るつもりです。
あとは赤系の染め具合で変化が出る予定。
お盆休みの晴天の日を狙います。
トクサの移動
南向きのベランダはかなりの暑さになり、昨年は順調に生育していた
トクサが一気に枯れてしまったので、今年は北側のベランダに移動
してみました。
梅雨明け1週間前のことです。
植物は環境が変わるのを好まない場合があるので、上手く行ってくれれば
いいのですが。
あとは水やりを欠かさないことでしょうか。
頼む!トクサ!!
トクサ育つ2020
今年のトクサは元気に育っています。
手前の2鉢は昨年、ピラティスのMidori先生に頂いた苗が太くてしっかり
した芽を出しています。
奥のバケツに入った苗は他の方から頂いた苗がやはり大きく育っています。
それぞれたくさん新芽を出して、全体で見ると畑のようにすら見えてきます。
昨年もこのくらい順調に育っていたものが、夏の暑さで枯れてしまいました。
ですので梅雨明け前に北側のベランダに移動しようと考えています。
このコロナ禍で自宅マンションの大規模改修日程が全く不明になってしまって、
トクサ達の行方も見えていません。
とりあえず良い生育をすることに集中しようと思います。
突然!生藍染め2020
今年は諦めていた生藍染めが出来ました!
ピラティスを教えて頂いているMidori 先生のおかげです。
実は昨年育てていた藍からこぼれ種で昨年末に発芽してしまいました。
その苗を処分してしまうのは忍びなく、Midori先生に育てて頂いたのです。
先生が地植えで大きく育てたところで、ちゃっかり葉を頂き、生藍染めが
出来たという訳です。
生藍染めは藍自体の生育状況で色の濃さが変わります。
地植えのパワーとMidori先生の愛情で素晴らしく綺麗な色に染め上がりました。
今年の目標は赤系の色が染められるようになることです。
玉ねぎの皮の黄色と合わせて3原色が染められると、紫、オレンジが出来ます。
昨年の緑と合わせると、ぐっとバリエーションが増えます。
今回染めたものは紫のベースとするつもりです。
作業は8月のお盆に行う予定。
Midori先生ありがとうございました!
スケッチ散歩
巣ごもり生活は楽しかったのですが、運動不足は大きな問題でした。
前にブログで書いたように、食料品買い出しの際、なるべく歩くように
していたのですが、さらに行っていたのがスケッチです。
小さなメモ帳とボールペンを持参。
散歩していて道端で花を見つけるとスケッチしていました。
花は綺麗な時期があるので、次のチャンスはないかもしれないと思うと
一期一会という気がします。
道を間違えて偶然見つけたとか、時期を外してもう花が終わっていたとか
ダメだと思っていたら別の場所で見つけたとか、いろいろな出会いが
ありました。
ところでスケッチなのにボールペン?と思われた方もおられると思います。
これは師匠の原一菜先生の教えで、蒔絵で描く時の為に一気に描く練習
でもあるのです。
鉛筆のように中心線を描いたりしてアタリが取れないので、手前の物から
計画的に描くというコツが要ります。
またバランスも把握しながら描かなければなりません。
円山応挙は写生を重要視した画家として知られています。
完成した作品の魅力は写生で培われたものが支えていると思うと、スケッチの
大切さを感じずにはいられません。
藍の花の終わり2019
10月の中下旬に生藍染めを行なった藍はすでに花期を終えつつあります。
1年草の藍はこの後、種をつけて枯れて行きます。
今なら後1回くらい染められそうと欲が出つつも、藍の終わりを見つめる
つもりです。
半年以上の間、毎日水やりをしていたのも、そろそろ卒業と思うと感慨
深いです。
ここ数年の失敗から生育に成功し、個展での敷き布が染められるなど、今年は
本当に大きな成果を得ました。
感謝、感謝です。
第4回生藍染め大会2019
先日残った藍の葉で今年最後の生藍染めを行いました。
来年、赤系の色を重ねて紫色を染める為の実験です。
画像の布はピンク色の絹端切れを頂いたので、それに生藍染めを重ねて
みたものです。
なんとなくピンクが感じられる程度で、生藍の方が勝っています。
「藍下」という言葉があるそうで、それは藍が隠蔽力の強い染料である
ことから先に染めておかなければならないという意味なのです。
ピンク色の端切れが青色になってしまったのも道理で、紫色を染める
為には藍が先ということになります。
最後の生藍染めで青色に染めた生地を用意出来ました。
これで次は赤系の色を重ねて紫色を目指します。
第3回生藍染め大会2019
今年3回目の生藍染めを行いました。
1年草の藍はそろそろ終わりを迎える時期になっています。
本来は9月末に染められるコンディションだったのを、個展の関係で
今日まで延びてしまっていました。
かなり葉の状態が良くなかったのですが、右の青は良く染まっています。
左側は1回目の染めで色が浅かったのを、さらに染め重ねました。
今年の生藍染めは個展の際に使う敷き布を染める目的で行っていました。
狙い通り先般の玉ねぎ+生藍青で緑色に染まった分も含めて、大活躍
してくれました。
個展をサポートして下さった方から、自然の草木染めなので違う色でも
とても合っていると指摘がありました。
全くその通りで、自然の力を再認識しました。
もう1回分くらい染められそうなので、近日また行う予定です。
これらは来年、赤系の色を重ねて紫色が染められないかとチャレンジする分
です。
きっとこれも今までの色と合う色になるはずです。