月別アーカイブ: 2013年2月

箸の接着

よみうりカルチャー大宮教室のKさんの作品をご紹介
致します。
陶磁器の修復の金繕いではなく、折れてしまったお箸の
接着です。

画像の真ん中に写っている細くなった部分が折れてしまっていました。
これを軸を入れて接着し、欠損してしまった部分を補って頂き
ました。

あとは色とツヤを戻していくだけです。
軸を入れているので、強度的にも安心な状態になりました。

軸入れ、接着から欠損部埋めの作業は、なかなか難しいのですが、
Kさんは完璧に作業して下さいました。
完成前の、この段階でも美しい仕事に感動です。

このようにお箸を直したいというご要望は多いです。
どうぞ一度教室にお持ち下さい。


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鶴天•鶴頭 続報

以前のブログで情報提供をお願いしました「根付けの雫」ですが、
横浜教室のKさん、大宮教室のAさんご夫妻から、国会図書館に
収蔵されているという情報が寄せられました。

私も国会図書館のHPで、蔵書を確認致しました。
貴重な情報のご提供をありがとうございます。

せっかくご連絡頂いたのに、未だに見に行けていません。
申し訳ないです。

しかし諦めてはおりません。
必ず見に行きますので、このブログでの報告をお待ち下さい。


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ベストマッチ

よみうりカルチャー大宮教室のFさんの作品をご紹介致します。

薄手の小皿の修復です。
欠損部を形作るのに大変苦労されましたが、輪花がきれいに再現
されています。
また蒔絵のタイミングがよく、とても美しい仕上がりです。

こちらも口まわりが複雑に欠損していて、埋めるのに苦労されました。
仕上げの色はどうするか重要なポイントですが、粉引 には
金がよく合います。
物自体の趣を増す 素晴らしい仕上がりになりました。

※よみうりカルチャー大宮教室の講座名は「金つぎ•銀つぎ」です。


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筆運

もし筆運という言葉があるのなら、私は少々筆運がないのでは
ないかと思っています。

下の画像は金繕いの仕上げに使っていたコリンスキー(テン毛の
最上級のもの)の筆ですが、見事に3つに割れてしまっています。

筆は穂先が命ですから、このように割れてしまっていては
用を為しません。
これは毛の束のまとめる方向を逆にしてしまったと思われます。

コリンスキーはシベリアに生息しているテンだったはずなのですが、
近年カナダで飼育されるようになり、その品質が下がったと聞いて、
私の筆運が悪いばかりではないと胸をなでおろしてはいます。

ところで穂先には水毛と呼ばれる透き通った部分があります。
このわずか2mmほどの部分が、筆の利きを左右してるのです。

上の画像は習字の筆ですが、先にしっかり水毛があります。
これが摩耗してしまったら、篆書体など穂先がなくても
書ける書体用にします。


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菜の花 チューリップ

黒芽柳、菜の花、チューリップの花活けをしました。

菜の花の黄、チューリップのピンクが春らしい取り合わせです。
黒芽柳が右上にチラっと写っていますが、引き締め効果があります。

チューリップは茎が真っ直ぐのイメージがあったのですが、
意外に動きがありますので、これを上手く使って活けます。

春の花は生長が早く、毎日変化するそうです。
早めにスケッチしなければ!


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絶品ケーキ

めずらしくグルメ情報です。
ル•パティシエ ヨコヤマさんのケーキです。


丹沢栗のモンブラン

ル•パティシエ ヨコヤマさんはテレビチャンピオンのケーキ職人で
3回も優勝されておられるので、ご存知のかたもいらっしゃると思います。

どのケーキもおいしいのですが、季節のフルーツを使った物は特に
オススメです。


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ユーカリが丘 午後クラス募集します

NHK文化センター ユーカリが丘教室は満席が続き、
キャンセル待ちでもなかなかお入り頂けない状態が続いて
おりました。

そこで4月期より「金繕い入門B」として第3月曜日
13:00〜15:00の午後クラスを募集することになりました。

今までキャンセル待ちで受講を断念していた方、ご検討頂ければ
幸いです。


NHK文化センター ユーカリが丘教室展示作品


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魅力UP

昨日に引き続きNHK文化センター ユーカリが丘教室の受講者の
方の作品をご紹介致します。
北欧の陶器トレーを修復されたGさんの作品です。
木の葉をモチーフにした物を収集されていたうちのひとつだそうです。

割れていた物を接着し、ほつれていた所を埋めて仕上げて
頂いています。
画像では見えない裏面が複雑に割れていたので、それを埋めるのが
大変でした。

仕上がってみて他の受講者の方達から「金繕いした方が素敵。」と
賞賛の声が上がっていました。

繊細な金のラインが北欧のデザインに合い、 魅力ある作品に
なったと思います。


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変化待ち

NHK文化センター ユーカリが丘教室のTさんの作品を
ご紹介致します。

割れの接着後、欠損部を補い、銀泥で仕上げて頂きました。
このあとは釉薬の色に合わせて銀の変化を待たれるそうですが、
部分部分で色を変えるそうです。

金繕いしたことがハッキリわかるのもよいですが、Tさんのように
部分部分で馴染ませる…というのもオシャレだと思います。


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骨董品を購入したら

骨董市に出かけられて、気に入った品を購入されたあと、
気になるのは衛生面ではないでしょうか?

オススメは煮沸消毒です。
お鍋に布巾を敷いて茹でればOKです。

時間、回数は、その品の状態によります。
陶器は汚れが深刻な場合があり、湯が濁ることがあります。
そのような状態のものは、濁らなくなるまで煮沸を行った
方がよろしいかと思います。

そのあと見た目の綺麗さが気になるようでしたら、漂白を
お考え下さい。
(明治期の金彩の漂白はおすすめしません。)


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