接着したら

4月から受講して下さっている方々の、今月のカリキュラムは
「接着」です。
割れた器を接着するものですが、講座で接着の作業を行って頂き、
来月まではズレが生じないように養生をして頂くようにお願い
しています。

下の画像は、以前ブログでご紹介しました接着直後の器です。
これにぴったり接着する秘訣が写っています。
(詳しくは教室でご説明致します。)

7月には接着後の作業についてご説明致しますが、最終的には
表面に生じた欠損を「ほつれ」「欠け」と同様に埋めていきます。

現在この器は、この欠損を埋める作業が終了しています。

目をつぶって器を触ってみて、欠損がどこにあるのかわからない
状態になっています。
ここまできたら、あとは仕上げをするだけです。

ところで、どんなに接着が上手くいっていても、器は破損する前の
状態に戻った訳ではありません。
小片に割れてしまった部分のみを持ち、器の自重と、盛られた料理
まで支えさせるのは無理があります。
修復中はもとより、修復後の器は両手で丁寧に扱うのが基本です。

金や銀で仕上げるのは、「大切に扱って下さい」という器からのサイン
だとお考え頂ければよろしいかと思います。


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