月別アーカイブ: 2017年1月

藤那海工房 土曜日クラスから

藤那海工房 土曜日クラスの方々の作品をご紹介致します。
まずはガラスの修復をされたUさんの作品です。

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実はこのガラスは、ガラスの修復を勉強するために、ネットオーク
ションで安価で手に入れられたものなのです。
縁がかなり大きく欠けていたのですが、綺麗に修復されました。
ちょっとレトロな雰囲気に金箔が華を添えた感じです。
花器として使用される予定です。

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次はSさんの小鹿田焼のスープカップです。
手前に大きく欠けがあり、奥にひびが入っていました。
銀が硫化してくると、もっと自然に馴染むでしょう。
こちらは窯元で廃棄する予定だったものをお願いして貰った
そうです。
まさに救われて、生かされたカップです。

お二人共プロダクトデザイナーなので、そもそも作業が丁寧です。
大きな面積を仕上げるのは難しいのですが、綺麗に仕上がっています。
Uさんのガラスの直しなどは、裏面から見ても美しいくらいです。
上手くいかなかった場合には、その原因をきちんと理解し、納得
するまでやり直しを厭わない姿勢も、お教えしていて嬉しく思って
いるところです。
だからこその完成度を見て頂きたいと思います。


カテゴリー: 生徒さんの作品 |

サンスカーラさんのワークショップ終わりました

昨日ヨガ・ピラティスのスタジオ「サンスカーラ」さんで
ワークショップを行いました。

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金繕いの歴史、修復の工程の説明を聞いて頂いた後、桜の花びらの
蒔絵に挑んで頂きました。
ご参加頂いた方々の作品です。

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三角形のお皿の角を上手く利用したレイアウトが秀逸です。
お食事を盛った時に効果的に花びらが見えると思います。
慎重に作業されておられましたので、蒔いた金の光沢も良く出ていました。

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ピアニストのNさんの作品です。
優しい感じの演奏をされる方なのですが、描かれた花びらは大きく
ダイナミックでした。
中心から外側へ広がっていくレイアウトも面白い!
Nさんの新しい面を見られたようで、それも楽しかったです。

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こちらはAさんの作品です。
一つ一つの花びらの完成度が高く、散らし方も美しいです。
お時間ができたら、ぜひ金繕いを始めて頂きたいと思います。

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スタジオ主宰のMidori先生の作品です。
Midori先生は加賀友禅の下絵の仕事をしていらした経験があるので、
花びらにこだわらず、自由に制作して頂きました。
普通5弁の花を描くのは難しいのですが、綺麗に形が描けていて
素晴らしいと思いました。

皆様楽しんで下さったようで、ワークショップをさせて頂いた充足感
に満たされています。
新しい出会いがあり、本当に良い時間を過ごさせて頂きました。


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ハマグリ貝入りの打菓子

福島のお土産で頂いたハマグリ貝入りの打菓子です。

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中のお菓子も貝がらを形取っていて、可愛らしいです。

貝合わせ制作の為の貝がらの入手先として、このように入れ物と
されているのを利用するという方法もあるかと思います。

画像の貝は、正三角形に近い形からいって関東地方で手に入りやすい
「チョウセンハマグリ」ではなく、桑名産の「ハマグリ」と思われます。
大きさは縦6.5cm 横7.5cm と少々小振りです。

表皮は取り除かれていますが、蝶番が残っていますので、いずれにしろ
磨き直しは必要です。

参考までに販売先は会津若松の「長門屋本店」です。


カテゴリー: 貝合わせ |

トクサ 刈り取り時期

寒い日が続き、トクサの刈り取り時期がやってきました。
2月〜3月が最適です。

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根元から切り取り、1週間も日当たり通風の良いところに干せば
道具として使えます。

この刈り取り時期に合わせて、トクサに関するご質問も多くなって
きました。
ブログでも度々取り上げていますので、ブログ内を検索して頂くと
記事がたくさん出てくると思います。

また拙著「金繕いの本」でも90ページのQ&Aに正しい内容で説明
しています。
お求め頂いた方は目を通して頂けると、よりわかりやすいかと
思います。


カテゴリー: 基本のき, 植物•スケッチ |

貝磨き 誘惑に負けないで

貝合わせ制作のカリキュラムでは、まずご自身でハマグリ貝を
召し上がって頂くところから始まります。
その後水に1か月以上浸けて頂きます。

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そうすると画像のように表皮が水膨れのようになってきて、いかにも
めくれそうになります。
しかし、ここで誘惑に負けないで下さい。
どのように作業していくのか、教室で確認して頂きたいのです。

というのも表皮がないのに水に浸し続けると、もっと厄介なものが
貝の表面に付着します。
もちろん貝がダメになってしまうわけではありませんが、面倒な作業が
待っています。

敢えて面倒な作業に挑んでみたいという方はいらっしゃらないと思います
ので、どうぞ誘惑に負けないようお願いします。


カテゴリー: 基本のき, 貝合わせ |

なぜヨガスタジオ?

今週末にヨガ・ピラティスのスタジオ「サンスカーラ」さんで
ワークショップを行います。
金繕いをなさっている方からすると、なぜヨガスタジオで行う
のか不思議に思われるかもしれません。

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実はサンスカーラ主宰のMidori先生には、その深いご指導に魅せ
られてピラティスを4年以上習っています。
一見運動のものと工芸と縁がないように見えますが、Midori先生
によれば一つのものなのだそうです。

よく考えてみれば、私の中でピラティスも金繕いも同居しています。
時には2時間を超える移動をして、講座中はほとんど立ちっ放しです。
かと思えば数時間集中して作業をするのは当たり前です。

これもピラティスで身体の歪みを調整し、体幹を鍛えているからこそ。
何かしたい時に体も精神も整っていなければ、出来ないのです。

ワークショップでは金繕いの仕上げとしての蒔絵を体験して頂き
ますが、新しいことを学んで、集中して作品を作る楽しさを
味わって頂ければと思っています。


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トクサ カビたら駄目

水に浸して柔らかくしてから使って頂くトクサですが、
その後の始末にご注意下さい。

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教室で使った後、お持ち帰りになるのにビニール袋に
入れたままにしてしまったものが、カビてしまった方が
おられました。

トクサは道具ではありますが、植物であることには変わりが
ありません。
湿らせた状態のままにすると、カビたり、腐ったりします。
ご面倒でもお持ち帰りになられたら、再使用のためにしっかり
乾燥させるのが大事です。

もしカビてしまいましたら、再使用は不可能です。
残念ですが、処分して下さい。


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修復の手順

このところ修復の手順で間違いが多いと感じているのが、
「接着」です。

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ひびの有無で出だしの手順が変わってしまいます。
これを間違ってしまうと思わぬ手間がかかってしまうので、ご注意
頂きたいと考えています。

拙著「金繕いの本」をお求め頂いた方は、是非19ページの
「修復の手順」をご覧下さい。
「欠け・ほつれ」「ひび・にゅう」「割れ」について、手順の全容が
わかるよう一覧表で解説しています。

一見地味な表なので見逃してしまうかもしれませんが、私としては
いろいろ工夫して作ったつもりです。
活用して頂けたら嬉しいです。


カテゴリー: 基本のき |

2017.2月募集の教室

今年最初のカルチャーセンターの募集です。
横浜・センター南駅にあります「港北カルチャー」で
2月から始まるクラスの募集が始まっています。

毎月第1土曜日 13:00〜15:00

こちらも皆様熱心で、雰囲気の良いクラスです。
外光が入り、明るい教室となっています。
ご検討、どうぞよろしくお願い致します。

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カテゴリー: お知らせ |

ユーカリが丘教室から

NHK文化センター ユーカリが丘教室の生徒さんの作品を
ご紹介致します。

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Nさんの作品です。
ひびの仕上げをされました。
繊細な線に丁寧な作業の様子が伺えます。

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Nさんの作品です。
置き目の回にお休みされたので、桜の花びらだけで完成されています。
秀逸なのが、裏面にも花びらを回したところです。
より広がりが感じられますね。
ワークショップでは同様に花びらを描いて頂きます。
ご参加の方に是非参考にして頂きたい作品です。

NHK文化センター ユーカリが丘教室は4月期の新規募集を
予定しています。
第3月曜日 午前10:00〜12:00のクラスです。
ユーカリが丘教室は熱心な方が多く、大変雰囲気の良い教室です。
2月下旬から受付が始まりますので、ご参加を検討頂けたら幸いです。


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