日別アーカイブ: 2018年11月27日

リカバリー

NHK文化センター千葉教室のHさんの作品をご紹介致します。
大きく欠けたお茶碗を金繕いされました。


かなり大きく欠損していた部分を丁寧に埋められました。
仕上げは縁に銀泥で、硫化すると鉄釉の口紅に同化します。
ベージュ系の釉薬の部分は金泥で、こちらも馴染んで違和感がありません。

実はこの器はお預かりもので、ご本人が短期の金継ぎ教室に通われて
修復が完成していました。
しかしその出来に納得が行かず、Hさんに依頼されたのです。

お持ちになった当初、方針をHさんとお話しましたが、結局ご本人が修復
された部分は全て除去し、最初からやり直しました。

しかし綺麗に形が復元され、金・銀泥の使い分けで違和感なく仕上がった
状態を見て頂けたら、お許し頂けるのではないかと思います。


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