日別アーカイブ: 2019年1月13日

冷蔵庫で保管

本漆のチューブの保管方法について、ご説明が足りなかったようなので、
改めて書きたいと思います。
基本は立てて冷蔵庫保管です。

冷蔵庫内は本漆が固化しにくい低温低湿の環境であることが大きな理由
ですが、特に生漆や瀬〆と言われる漆の樹液そのもので加工されていない
ものは「なまもの」感覚があります。

漆の固化によってキャップが開かなくなってしまった時は、熱湯の利用で
簡単に開きます。
しかしこれも近日に使用したものでないと不可能になります。
数年キャップを開けていなかった場合は尾部のカシメてあるところを開け、
別途用意した空きチューブに詰め替える必要があります。

カブレの問題を考えると、チューブの詰め替えが簡単ではないとお分かり
頂けると思います。
出来れば使用の都度、キャップについた本漆を拭い、開かなくなるのを
避けるのが一番かと思います。

ちなみに生漆や瀬〆は、開栓後1年を越えると固化の程度が悪くなります。
出来れば早々に使い切る算段をされた方が良いでしょう。


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