月別アーカイブ: 2020年8月

陶器の金繕い

港北カルチャーセンターのTさんの作品をご紹介致します。
陶器の金繕い2点です。


縁が一周、ボロボロに欠けていました。
まず器自体の使用上の汚れをしっかり取るところから始まり、欠損を丁寧
に埋めていかれました。
器の形が戻ったところで銀泥で仕上げられています。

磁器と違って陶器は形が曖昧な場合があります。
その際は残っている部分と違和感がなければヨシとするのがいいと
思います。
この塩梅がなかなか難しいところではありますが、Tさんの作品のように
欠損の範囲が大きいと試行錯誤するしかないと考えています。


もう1点は先の器より形がはっきりしています。
鉄釉の斑紋に合わせて薫銀泥で仕上げられています。
拡大の画像でもわかりにくいと思いますが、右寄りの縁に欠けがあります。

2点ともTさんのしっかりした下地作りがあってこその美しい仕上げに
なっています。
是非参考になさって下さい。


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突然!生藍染め2020 その2

先般、ピラティスのレッスンを受けているMidori先生から藍の葉を
頂いて、思いがけず生藍染めが出来た話をアップしました。

また藍が育ったとのことで葉を頂き、2回目の生藍染めが出来ました。

今回の趣旨は紫色を染める為、淡く青を染めておくつもりでした。
しかし思ったより濃く染まっています。

淡く染める為に染液に浸す時間を短くしたのですが、どうやら出だしで
染まる色が決まるのか、画像の左右で浸す時間が倍ほど違うのに
全く同じ感じです。
淡く染めたい場合は葉の量を減らすのが正解だったのかもしれません。
これもいい教訓と考えることにします。

もう1点はシルクとレーヨンがストライプで入っているストール生地
です。
レーヨンが生藍では染まらないので、しっかりストライプが出ます。
元々シルクの色が生成りなので、紺色気味に染まるのは織り込み済み。
これも赤系の色を染めて、変化を見るつもりです。

あとは赤系の染め具合で変化が出る予定。
お盆休みの晴天の日を狙います。


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トクサの移動

南向きのベランダはかなりの暑さになり、昨年は順調に生育していた
トクサが一気に枯れてしまったので、今年は北側のベランダに移動
してみました。

梅雨明け1週間前のことです。
植物は環境が変わるのを好まない場合があるので、上手く行ってくれれば
いいのですが。
あとは水やりを欠かさないことでしょうか。

頼む!トクサ!!


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X型のひび

NHK学園市川オープンスクールのAさんの作品をご紹介します。
珍しいX型のひびでした。

欠損は人為的には叶わない美を作り出すこともありますが、Aさんの器では
違和感しかありませんでした。
そこで何かプラスで蒔絵をしてみたら如何ですかとオススメしたところ、
元々入っていた弁柄色の線状の柄と馴染むような植物柄を蒔絵されました。
見事、X型のひびの存在感を消しています。

こちらはもう1本入っていた縦のひびです。
硬さが見られるので、再度やり直しをされるとのこと。
どんな形になるのか、楽しみにしています。


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