日別アーカイブ: 2020年11月12日

宮島達男 クロニクル1995-2020

千葉市美術館拡張リニューアルオープン・開館25周年記念で行われて
いる宮島達男 クロニクル1995-2020展に出かけてきました。

宮島達男はLEDのデジタルカウンターを使用した作品で高く評価され、世界
で活躍する現代美術作家です。
作品のモチーフであるデジタル数字は命の輝きをあらわし、0が表示されず
1から9の変化を永遠に繰り返すことで、人間にとって普遍的な問題である
「生」と「死」の循環を見る者に想像させます。

1階のさや堂ホールを利用した展示です。
旧・川崎銀行を部分的に残したのが「さや堂」ですが、クラシックな室内装飾と
現代アートの対比は千葉市美術館ならではでしょう。


デジタルカウンターを使い独自の表現にたどり着いた宮島氏ですが、中には
1〜9を数え、0の時には赤ワインや墨の中に顔を沈めることを繰り返す
パフォーマンス画像など難解なものもあります。

作品を制作する立場として「Art  in  You」(アートはあなたの中にある)という
言葉は励みになりました。

宮島達男氏の作品は森美術館で行われている「STARS展:現代美術のスターたちー
日本から世界へ」にも展示されています。
合わせて見ると、より理解が深まるのだと思います。


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