カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
納豆醬
度々ご紹介している「おむすび まるさんかく」のランチに
また出かけてきました。
今回の目玉は右のお皿に乗っている茶色のおむすびです。
玄米ご飯に納豆醬が入っています。
味わったことのない美味しさに魅了されてしまいました。
発酵食品が体にいいことはどなたでもご存じだと思います。
店主・大倉千枝子さん曰く「スーパーおむすび」
これさえ食べていれば大丈夫というおむすびになっております。
大倉さんの作るお食事を説明するなら、ただ一言「おいしい」です。
見た目も美しく、食べれば納得の美味しさです。
体が求めるものは自然とわかるはず、とおっしゃるお食事です。
予約が必須ですが、是非一度出かけてみて下さい。
三椏の花2019
先日、刷毛の江戸屋さんに出かけたついでに小津和紙さんにも
立ち寄りました。
昨年のブログにも書きましたが、今年も三椏(ミツマタ)が花を
咲かせていました。
三椏はジンチョウゲ科の落葉低木で、枝先が三つに分かれることから
「ミツマタ」の名があります。
花の香りも沈丁花に近いものでした。
和紙の三大原材料として知られていますが、日本に入って来たのは
最も遅く、近世になってからです。
優美で緻密な肌になることから印刷効果がよく、かつては紙幣として
使われていました。
金箔の間に入っている箔合紙も三椏です。
小津和紙さんには栽培が難しいと言われる雁皮も植えられています。
花が咲くなら是非見てみたいと思っています。
レリーフも復元
私自身が金繕いし、先日お返しした煎茶茶碗をご紹介致します。
片手に収まる小さいお茶碗ですが、小さい破片もある割れでした。
工夫したのが表の花形のレリーフです。
盛り上げて花が描かれているのですが、ちょうど割れが入って、複数箇所が
欠損していました。
それを丁寧に復元し、花の部分だけ白金泥(プラチナ)で仕上げてあります。
和洋問わず、形も様々にレリーフのある器は多くあります。
金繕いの際にそれをどこまで再現するかは悩まれるところかと思います。
しかし極力再現を心掛けられますと、格段に完成度は上がります。
返却後、関係者の方々から完成の状態に大変ご満足頂けたとお礼状を
頂戴しました。
このように喜んで頂けると本当に励みになります。
レリーフの再現を疎かにせず、粘って頑張って良かったです。
こちらこそ、ありがとうございました。
中国土産 Pocky
中国土産でもらったポッキーのパッケージが可愛いので、ご紹介
致します。
パンダですね。
さらに中袋です。
裏面下方にある黒い丸は尻尾?
ご存知の方も多いと思いますが、パンダの尻尾は白なんですね。
中国でもパンダの尻尾は黒と誤解されているのでしょうか?
革の筆巻き
生徒さんのオリジナル筆巻きご紹介シリーズです。
よみうりカルチャーセンター大宮教室のHさんの持ち物です。
革のハギレを利用したシンプル、簡単な作りになっています。
適当なサイズにカットした革の一部にカッターで切り込みを入れ、
紐を通しただけです。
特に袋状にされたりはしておらず、単純に1枚の革です。
これで筆は落ちないそうなのですが、革の裏側が適度な滑り止めに
なっているのかもしれません。
ご本人の反省点は紐を通す穴を2つ開ければ良かったということです。
というのは現状の1つ穴だと紐の取り回しを考えないと結べなくなって
しまうからです。
今まで拝見した中で最もシンプルな構成の筆巻きです。
縫い物が苦手な方でも簡単に出来るので、参考になさって下さい。
生藍染めの古袱紗
生藍染めの生地を古袱紗に仕立てたいと思いつつ、ままならない
で時間が過ぎていました。
思い切ってツテを辿ったところ、思いがけずスキルの高い方に
縫製して頂けました。
全て生藍染めで、1染目と2染目の色の違いの他、生地でも違いが
出て、バリエーションが多く見えます。
手前の織り柄の入っている2枚は、他に使ってしまって生地の量が
足りず、少し小さくなってしまいました。
しかし何より完成しているのが大事です。
染めた生地が使えるようになりました。
縫製して下さった方、その方との間を取り持って下さった方に厚く
御礼を申し上げたいと思います。
小さい箔ハサミ
切り箔を扱う場合、小さい箔ハサミがあると便利です。
以前のブログで家庭用品を利用した手作り箔ハサミを
ご紹介しました。
画像奥のものがそれです。
(手前は市販の物を自分で削ってカスタマイズした物)
正体は平串で、作り方は簡単です。
1.長さ10cmにカッターで切る
2.カッターで厚み1.5mm程度に薄く裂く
3.端材を2cmほどの長さにして根元に入れ、木工ボンドで接着
この時、先端が開くように端材を詰めると良い
4.輪ゴムで締めて1週間置く
5.和紙を木工ボンドで根元に巻く
乾燥したら完成です。
手間がかかる割に見た目がどうだろう?という思いが吹っ切れず、
新たに市販の物をカスタマイズしようと購入してきました。
このぼんやり丸い先端を加工するのも、それなりに大変ですね。
菜の花2019
4月上旬くらいの気温というまで上がり、一気に春が来たような
今日、道端で菜の花畑に遭遇しました。
黄色の花は幸せな感じがしますね。
寒さに縮んだ身体が緩んでホッとします。
インフルエンザの流行もひと段落したようです。
皆様がお元気で教室にお出でになるのをお待ちしております。
南部鉄瓶
先日の盛岡・光原社購入の菜箸に続いて、盛岡で入手したもの
シリーズです。
かねてより鉄瓶を購入したいと思っていたのですが、骨董感の
あるものではなく、モダンな意匠のものはないかと考えていました。
偶然、エッセイストの平松洋子さんの南部鉄瓶を雑誌で見かけました。
釜定の新珠という形です。
表面は「肌」といい、あられという凸凹があるタイプではありません。
これだ!と思い盛岡旅行の際に購入しましたが、4ヶ月待ちでした。
現在では1年半待ちとなり、価格も1万円以上上がっているようです。
南部鉄瓶というと使い方が難しいというイメージが強いと思いますが、
お湯を沸かした時に余熱でしっかり乾かせば、問題ありません。
最近、表面の錆が気になっていたのですが、お茶の出がらしの葉を鉄瓶が
熱いうちに布に包んで塗布すると、タンニンの膜が出来るとかで、チャレンジ
しています。
何と言ってもお茶が美味しいのが楽しみの一番ですが、重いのが難点です。
いつまで日常で使えるかなと思いつつ、毎日お湯を沸かしています。
形はモダンですが、蓋のつまみが虫食いという意匠になっています。
こんなところに出自の茶道の釜の片鱗が残っているのです。
菜箸の塗り直し
拭き漆で色々塗り直しをしていますが、10年以上使っている漆塗りの
菜箸の塗り直しにも着手しました。
画像手前が塗り直し後で、奥が塗り直し前です。
塗り直しが終わった方は、いつの間にか先端部分に削げが入っていて、
あわや廃棄というところだったのですが、紙ヤスリで磨いて見事
復帰しました。
この菜箸は盛岡にある民芸店「光原社」で求めたものです。
ブログを書くにあたって光原社について検索したところ、社名が宮沢賢治の
命名とわかりました。
創業者が賢治と懇意で、「注文の多い料理店」を出版したのが光原社だった
のです。
光原社は民芸店に転身したのですが、趣のある建物が並んだ敷地内に
賢治を始め童謡の資料館があるようです。
盛岡にお出かけの方には、お立ち寄りをお勧め致します。
















