カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
生藍染めの古袱紗
生藍染めの生地を古袱紗に仕立てたいと思いつつ、ままならない
で時間が過ぎていました。
思い切ってツテを辿ったところ、思いがけずスキルの高い方に
縫製して頂けました。
全て生藍染めで、1染目と2染目の色の違いの他、生地でも違いが
出て、バリエーションが多く見えます。
手前の織り柄の入っている2枚は、他に使ってしまって生地の量が
足りず、少し小さくなってしまいました。
しかし何より完成しているのが大事です。
染めた生地が使えるようになりました。
縫製して下さった方、その方との間を取り持って下さった方に厚く
御礼を申し上げたいと思います。
小さい箔ハサミ
切り箔を扱う場合、小さい箔ハサミがあると便利です。
以前のブログで家庭用品を利用した手作り箔ハサミを
ご紹介しました。
画像奥のものがそれです。
(手前は市販の物を自分で削ってカスタマイズした物)
正体は平串で、作り方は簡単です。
1.長さ10cmにカッターで切る
2.カッターで厚み1.5mm程度に薄く裂く
3.端材を2cmほどの長さにして根元に入れ、木工ボンドで接着
この時、先端が開くように端材を詰めると良い
4.輪ゴムで締めて1週間置く
5.和紙を木工ボンドで根元に巻く
乾燥したら完成です。
手間がかかる割に見た目がどうだろう?という思いが吹っ切れず、
新たに市販の物をカスタマイズしようと購入してきました。
このぼんやり丸い先端を加工するのも、それなりに大変ですね。
菜の花2019
4月上旬くらいの気温というまで上がり、一気に春が来たような
今日、道端で菜の花畑に遭遇しました。
黄色の花は幸せな感じがしますね。
寒さに縮んだ身体が緩んでホッとします。
インフルエンザの流行もひと段落したようです。
皆様がお元気で教室にお出でになるのをお待ちしております。
南部鉄瓶
先日の盛岡・光原社購入の菜箸に続いて、盛岡で入手したもの
シリーズです。
かねてより鉄瓶を購入したいと思っていたのですが、骨董感の
あるものではなく、モダンな意匠のものはないかと考えていました。
偶然、エッセイストの平松洋子さんの南部鉄瓶を雑誌で見かけました。
釜定の新珠という形です。
表面は「肌」といい、あられという凸凹があるタイプではありません。
これだ!と思い盛岡旅行の際に購入しましたが、4ヶ月待ちでした。
現在では1年半待ちとなり、価格も1万円以上上がっているようです。
南部鉄瓶というと使い方が難しいというイメージが強いと思いますが、
お湯を沸かした時に余熱でしっかり乾かせば、問題ありません。
最近、表面の錆が気になっていたのですが、お茶の出がらしの葉を鉄瓶が
熱いうちに布に包んで塗布すると、タンニンの膜が出来るとかで、チャレンジ
しています。
何と言ってもお茶が美味しいのが楽しみの一番ですが、重いのが難点です。
いつまで日常で使えるかなと思いつつ、毎日お湯を沸かしています。
形はモダンですが、蓋のつまみが虫食いという意匠になっています。
こんなところに出自の茶道の釜の片鱗が残っているのです。
菜箸の塗り直し
拭き漆で色々塗り直しをしていますが、10年以上使っている漆塗りの
菜箸の塗り直しにも着手しました。
画像手前が塗り直し後で、奥が塗り直し前です。
塗り直しが終わった方は、いつの間にか先端部分に削げが入っていて、
あわや廃棄というところだったのですが、紙ヤスリで磨いて見事
復帰しました。
この菜箸は盛岡にある民芸店「光原社」で求めたものです。
ブログを書くにあたって光原社について検索したところ、社名が宮沢賢治の
命名とわかりました。
創業者が賢治と懇意で、「注文の多い料理店」を出版したのが光原社だった
のです。
光原社は民芸店に転身したのですが、趣のある建物が並んだ敷地内に
賢治を始め童謡の資料館があるようです。
盛岡にお出かけの方には、お立ち寄りをお勧め致します。
梅の香り
先日「茶花として活ける松竹梅」のお稽古をしてきた梅が
咲き始めました。
丸く膨らんだ蕾がポンと咲くのが、とても可愛いです。
何より香りが部屋に満ちて、さらに幸せな気分にしてくれます。
まだまだ寒い日が続きますが、花が咲くのを見ると春が待ち遠しい
ですね。
インフルエンザに罹患してしまったり、体調を崩して教室をお休みに
なる方が増えています。
どうぞご自愛頂いて講座にお出で下さい。
バッハ&カサド
昨年9月に発売され入手してはいたのですが、やっとブログに
書きます。
ピラティス仲間の野本哲雄さんがピアノ伴奏で参加されている
チェロの大友肇さんのCD第2弾です。
曲目解説によるとバッハの無伴奏チェロにはバッハ本人の筆による原譜が
存在していないそうで、演奏にあたっては奏者に委ねられるところが大きい
とのこと。
とはいえ元々低音の弦楽器が好きなので、単純に大友氏の演奏を堪能しました。
野本さんのピアノ伴奏は変わらずチェロに寄り添うような優しい音色です。
なかなか野本さんのコンサートに伺えないフラストレーションをCDで解消
しました。
私と同じように低音の弦楽器がお好きな方、ぜひお勧めしたいCDです。
書き初め2019
今年初めての習字。
和漢朗詠集(かな)の臨書です。
本来、事始めは1日なのですが、書き初めは7日までに行えば
よいと聞いています。
何とか間に合いました。
年末から1週間あった休みも今日でおしまいです。
ずっと片付けたいと思っていた場所も片付けられたし、パソコンの
OSのアップグレードも出来て大満足の休みになりました。
今年もよりよい講座、金繕いを目指して参ります。
どうぞ宜しくお願い致します。