カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景

自作のペンケース2

先日作品をご紹介しましたNHK学園市川オープンスクールの
Uさんが、自作のペンケースを作って下さったので、こちらも
ご紹介致します。

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水色のアクセントカラーで統一された、キュートなケースです。
内側は適度な仕切りで、道具が分類して入れられるようになっています。

表にひと工夫ありまして、巻き上がると刺繍が出てきて、紐でしっかり
止められます。

余り布程度で気楽に作れますし、何と言っても自分の好みで仕切りが
作れるので、作業効率が上がるのが魅力です。
特にUさんのケースは紐をつけたところが、持ち運びを考えると便利
だと思います。

自作のペンケースの制作をお考えの方は、ぜひ参考になさって下さい。


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自作ミニ箔ハサミ量産完了

先日自作のミニ箔ハサミを試作した話題をアップしましたが、
量産が完了しました。

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根元を和紙で巻いて補強してあるところが、手作り感にあふれています。
しかし使い心地は、保障致します。

さてこれだけアップにしますと、何を使って作ったかおわかりになった
のではないでしょうか?

道具に関しては、専門家が使う高価なものがたくさん販売されていますが、
初心者のうちは安価なもので代用することをお勧めしております。
完成度を高めたくなったら、必要に応じて買い求めて頂いています。

教室で他の方が求められるのを見て一緒に購入してしまったが、あとで
見たら何のために購入したのかわからないという方もおられます。

形から入るタイプの私が言うのも何なのですが、自分の状態や必要に
合わせて購入した方が、道具の意味や価値がわかるように思います。

どうぞ焦らず道具は揃えていって下さい。


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エリスマン邸 探検

先日リニューアルオープンの様子をレポートした横浜山手西洋館
ですが、合わせてエリスマン邸も見学していました。

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エリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人として
活躍した、スイス生まれのフリッツ•エリスマン氏の邸宅として大正14年
(1925)から大正15年(1926)にかけて建築されました。

設計したのは「現代建築の父」と言われる、チェコ出身のアントニン•
レーモンドです。
レーモンドは先般ご紹介した自由学園明日館を設計したF.L.ライトの弟子です。

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インテリアのデザインは家具も手がけていますが、師のライトを彷彿と
させる作風です。

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今回特別に屋根裏を見せて頂けました。
日本の伝統工法の木軸構造とは違う、トラス構造です。
こちらは毎月第3水曜日の11:00〜と14:00〜の館内ツアーで見学出来ます。
建築ファンなら是非ご覧になりたいところではないかと思います。

レーモンドは、部材を効率的に使う(細かく分けない)ことでローコスト化を
はかり、日本人の大工にわかりやすいように詳細図を書いた初めての建築家
なのだそうです。
そのようなところが建築愛好家の心を掴むのだとエリスマン邸の館長から
お聞きしました。

新緑まぶしい横浜山手地区には、たくさんのご見学の方が訪れていることと
思います。
このようなところも含めて見て頂けると、より一層興味が深まるのではないで
しょうか?


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藍の種蒔き 2015

今年も生藍染めを行おうと決心して、種蒔きを行いました。

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藍の種は、種苗メーカーから取り寄せました。
ゴマくらいしかない小さな種ですが、これが草丈60cmにもなるの
です。

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1週間から10日くらいで発芽する予定です。
その中から選定して、プランター1つに2株づつ植え替えるつもり
です。

今年は紙染めにチャレンジしてみたいと思っています。
そのためには、まず無事の発芽を祈ります。


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かごの道具箱

よみうりカルチャー大宮教室のAさんの道具かごをご紹介
致します。

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インテリアコーディネーターをなさっているAさんは、お持ちになる器が
とてもセンスがいい方です。
そして道具入れにしているこのかごも、とてもおしゃれです。
縁が外へ反り返った四角い本体部分にしても、把手にしてもAさんのセンスが
現れています。
このかごならば、そのままリビングに置いておいても違和感がなさそうです。
こういう観点で道具箱を選ぶのもいいなと思いました。

いろいろ道具箱をご紹介させて頂きましたが、道具箱選びに迷っている方が
参考にして下さっているようで、とても嬉しかったです。


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ブラフ18番館 リニューアル

先日リニューアルオープンした横浜山手西洋館のベーリック•ホールに
ついてレポートしました。
今日はリニューアルしたもう一つの西洋館「ブラフ18番館」について
レポートします。

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外壁を塗装しなおして、青い空、新緑に映えています。

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リニューアルのメインは、2階展示室を寝室として設えたことです。
この部屋は以前は人形の家から貸し出しを受けた人形が展示してあったことも
ありましたが、応接セットが置かれた味気ない空間になっていました。

それが今回、平成26年に解体された横浜市南区の洋館から昭和初期の
ベッド2台、服箪笥、ナイトテーブルが寄贈されました。

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寄贈された家具は、横浜家具の職人によって修復されています。
それぞれにアールデコを思わせる同じ彫刻があります。

以前から生活空間を再現していた1階に続き、寝室が設えられることに
よって、より当時の生活がイメージしやすくなりました。
ミントグリーンの建具がかわいらしいと人気があるブラフ18番館ですが、
今後よりファンが増えるのではないでしょうか?

横浜山手西洋館では、「花と器のハーモニー」というアーティストによって
館が飾り付けられるイベントが今年も6月6日(土)から14日まで行われます。
合わせて新しくなったブラフ18番館をご覧下さい。


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ベーリック•ホール リニューアル

横浜山手西洋館の中で最大規模のベーリック•ホールが4月に
リニューアルオープンしました。
それを見学してきましたので、レポートしたいと思います。

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リニューアルの大きなポイントは、2階「令息寝室」壁の修復です。
この壁は、日本では珍しいフレスコ技法(砂と石灰を混ぜて作ったモルタルで
壁を塗って、その上に水だけで溶いた顔料で絵を描く方法)によって作られて
います。

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この技法は先般ご紹介したボッティチェリ展のフレスコ画と同じものです。
青緑色の鮮やかな色が印象的です。
これは石灰水が顔料を覆い、空気中の二酸化炭素と反応して透明な結晶になり、
顔料はこの結晶に閉じ込められて、美しさを保ち続けるのです。

この壁は数年前放映されたテレビ東京の「美の巨人たち」で、大津磨きと紹介
されていましたが、これは間違いです。
確かに大津磨きも光沢のある左官壁ですが、こちらの色は土自体に色がついて
おり、コテで圧力をかけるようにして鏡のような仕上げを作っているのです。

この番組で間違っていたのは、他にもあります。
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これは食堂の飾り棚置き場として設けられたアルコーブですが、これを
日本の床の間様としていました。

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こちらは食堂の天井で、化粧梁組天井です。
梁の材が化粧材で覆われており、白い部分のすぐ上は2階床になっています。
これが「美の巨人たち」では日本の格天井としていました。

格天井とは格縁と呼ばれる格子状に組んだ材を梁から下げて作ったもので、
格子の中は鏡板と呼ばれる材がはめ込まれています。
ですので2階天井と1階天井の間には空洞が出来ることになります。

このような間違いが生じたのは、ベーリック•ホールを設計したJ.H.モーガン氏の
藤沢の自邸が焼失してしまったことに起因すると思われます。
モーガン氏の自邸は、日本と西洋が融合した個性的で、魅力に満ちた建物でした。
それが熱心な市民運動が実り、保存が決定した直後に焼失してしまったのです。

この建物を愛して止まない方達からすれば、残されたベーリック•ホールに日本の
テイストを見つけたいと思う気持ちは理解出来ます。
しかし建築様式に精通し厳格にその様式を実行したモーガン氏が、フィンランド
領事という肩書きを有していたベリック氏の邸宅に、個人の好みを混入させた
とは考えられません。
あくまでも当時最先端の流行であったスパニッシュ様式に徹したと思われます。

ベーリック•ホールは、「夫人寝室」の模様替えも行っています。
ゴールデンウィークには、西洋館は新緑に包まれて気持ちのよい散策コースに
なります。
新しくなったベーリック•ホールを是非見て頂きたいと思います。

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銀座ライオンの内装デザイン

創建81年を迎えた銀座ライオンに出かけました。
先日の自由学園明日館とは14年の差がありますが、共通した
印象があります。

「豊穣と収穫」をコンセプトに大麦や葡萄をモチーフとした装飾が
施されています。
歴史と風格を感じる雰囲気から「教会のよう」と言われるそうですが、
これが明日館との共通点かもしれません。

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正面の大型ガラスモザイク壁画です。
ビール大麦を収穫する女性達が描かれています。

手前にある半円形のオブジェは、中央に立つ柱の側面を水がつたい落ちる
噴水だったそうですが、現在は止められています。

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入口方向を見たところです。
ビールの泡をイメージした水玉模様の照明や、葡萄の房をモチーフに
したシャンデリアが下がっています。

太い柱には矢じり型の装飾がされていますが、これは大麦を表現して
いるそうです。

近年東京駅が再建されるように、日本でも古い建築物の保存が熱心に
行われるようになってきました。
年代を経た建築物には、唯一無二の存在感があります。
今日は、その存在感を堪能出来ました。


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工房スペース 設え中

藤那海工房 金繕い教室ですが、あいかわらずダイニングテーブルで
行っています。
これは引っ越してみて、想像以上に道具や素材、教材を持っており、
それの収納に苦心しているからなのです。

先週末、収納の棚を買い足して荷物を整理しました。

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実は画像に写っていない手前にお見せ出来ない山があるのですが、窓際は
少々スッキリしました。

今後作業テーブルを用意したり、謎の山を片付けたりと、まだまだ工房と
して稼動するのは先になりそうです。


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かっぱ河太郎

かっぱ橋に、買い出しに出かけました。
かっぱ橋は以前にもレポートしていますが、今回は初出のご紹介で。

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平成15年に、合羽橋道具街誕生90年を記念して作られた河童の
シンボル像です。
合羽橋近くの新堀川などの掘割工事を、河童が手伝ったという言い伝えを
もとに作られたのだそうです。

ビルの谷間にひっそり…とは言えないですね。
金ピカが、まばゆいです。


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