静嘉堂文庫美術館で行われている『茶道具の美』という
展覧会に行って来ました。
この展覧会では完形品の現存は日本にある3碗のみの曜変
天目茶碗と油滴天目茶碗がメインになっています。
現在日本人研究者の方々が成果を上げておられますが、かつて
曜変天目は釉薬の再現に挑むと身代を潰すと言われていたくらい
謎が多い碗なのです。
それ故ではありませんが“宇宙”と評される光彩輝く器は一見の
価値があります。
さて金繕いをなさっている方にご覧頂きたいのは、もうひとつの
油滴天目です。
この器は実は総体繕いという修復箇所が馴染むような技法が施されて
います。
斑文まで再現された直しは、一瞥した程度ではわかりません。
ご覧になられた方は説明文がある方を正面として、左右•後ろの4面
いずれにその修復箇所があったのか、ご報告頂けると嬉しいです。