月別アーカイブ: 2015年5月

漆繕いにチャレンジ

先日ご紹介しましたNHK文化センター ユーカリが丘教室の
Tさんは、他にも作品を完成されていますので、ご紹介したいと
思います。

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割れを接着して、金泥で仕上げられています。
柄の華やかさと、金泥が相まって違和感がありません。

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こちらは漆繕いに挑戦して頂いたお皿です。
ピンクの釉薬が部分的に欠損してしまっていたのを、同色の漆で補い
わからなく仕上げてあります。

金繕いというと、通常は金や銀で蒔絵するのが仕上げとなります。
このお皿の場合、それが違和感を生むと判断し、同色での直しをお勧め
致しました。

このような釉薬に合わせるということこそ繕いの原点なのですが、器の
用途によっては“ごまかし”とみなされ、格落ちとなります。
ですのでこの方法が適当なのかは、あらかじめご相談下さい。

金や銀を使わないことで安価に済むとお考えになったり、簡単に出来る
のではないかと思われるのは、早計です。
実は想像以上に手間がかかるのが、漆繕いです。


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13分割 ついに完成!

以前のブログで途中経過をご紹介していましたNHK文化センター
ユーカリが丘教室のTさんの作品が完成しましたので、ご紹介
致します。

何と13ピースに割れてしまったカップですが、これを接着し、
欠損などを埋め、ついに完成しました。

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Tさんご本人としては、高台を含む部分が大きい破片で残ったこと、
把手には損傷がなかったことが完成したことの大きい要因だと
おっしゃいます。

しかし何よりもTさん本人の根気の力が一番だと思います。
なかなかここまでの作業は出来るものではありません。
本当に素晴らしいことだと思います。

完成してみると割れの線が、まるで最初からあったかのような
意匠になっています。
頑張ればここまで出来るのだと、是非参考になさって下さい。


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体験講座 目白押し

TOPページでお知らせしておりますが、セブンカルチャークラブ成田
(最寄り駅:京成線 公津の杜)で体験講座が催されます。
6月1日(月) 10:30〜12:30

金繕いの歴史をご説明する教養的なパートと、金繕いの工程をご説明し、
蒔絵を体験して頂く実践パート、そしてご自分がお持ちの直したい器が
修復可能か判定する3つのパートからなる、充実の講座です。

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金繕いにご興味をお持ちの方のご参加をお待ちしております。

なお同様の内容の講座を下記でも計画しております。
よみうりカルチャー大宮教室
7月13日(月) 13:00〜15:00

NHK学園市川オープンスクール
7月31日(金) 13:00〜15:00


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洗い用の薄め液に注意!

薄め液を筆や道具を洗う用にも小分けして使って頂いていますが、
この液の道具箱内での管理についてお願いがあります。

随分前のブログでもお話していますが、小分けした瓶の蓋の密封性
が低いと、漏れる場合があります。
漏れた液が金泥•銀泥の包みに滲みてしまうと大変なことになります。

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包みに洗い用の薄め液が浸透した痕跡です。
薄め液の成分は、揮発してしまうと残留成分はありません。
しかし洗い用のものは新うるしを含んでいますので、これが問題を
起こします。

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金泥がダマになっています。
残った新うるしの成分で、金泥はこのように使用不可の状態に
なってしまいます。

これはある洗浄方法で復活することは出来ます。
しかし相応の手間と時間がかかります。
また洗浄方法の特性で、目減りは免れません。
一方粒子が細かくなり1ランク上の状態になるという、いい点もあり
ます。

いずれにしても洗い用の薄め液を漏れないように管理しておくのが、
肝要です。
漏れにくい瓶を使用する、金•銀泥の包みと別にするなど、何か
対策されますことをお願い致します。


カテゴリー: 基本のき |

さらに高いレベルに

藤那海工房土曜日クラスのTさんの作品をご紹介致します。

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窯キズのあった湯のみです。
通常窯キズというと、キズがあったことがわかるように修復する
ことをオススメ致しますが、日常の器ですと衛生面からきれいに
直す場合があります。
今回のTさんの作品もきれいに直して完成致しました。

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作家物のお皿です。
かなり複雑に割れていましたが、きれいに接着出来ました。
仕上げてみると、その複雑さがおもしろさになりました。

Tさんは積極的に仕上げをなさっているので、質問も高度なものに
なってきました。
テクニック的なことを説明するのは可能ですが、やはりそれを実行
するのは実践あるのみ。
次回チャレンジしてきて下さるのを楽しみにしています。

土曜日クラスは年齢層も若く、デザインの仕事をなさっている方達の
クラスになっています。
そのためご説明する内容やカリキュラムも、少々一般のクラスとは
変えています。
好奇心旺盛で、何でも吸収していく彼女達に、私も刺激を受ける楽しい
クラスです。


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自作のペンケース2

先日作品をご紹介しましたNHK学園市川オープンスクールの
Uさんが、自作のペンケースを作って下さったので、こちらも
ご紹介致します。

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水色のアクセントカラーで統一された、キュートなケースです。
内側は適度な仕切りで、道具が分類して入れられるようになっています。

表にひと工夫ありまして、巻き上がると刺繍が出てきて、紐でしっかり
止められます。

余り布程度で気楽に作れますし、何と言っても自分の好みで仕切りが
作れるので、作業効率が上がるのが魅力です。
特にUさんのケースは紐をつけたところが、持ち運びを考えると便利
だと思います。

自作のペンケースの制作をお考えの方は、ぜひ参考になさって下さい。


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藍の発芽 2015

先月末に種を蒔いた藍ですが、ようやく発芽しました。

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少々想定より遅れていたので、心配しました。
原因としては水やりが1日おきだったからかな?というくらいです。

とりあえずある程度育ってから、分植する予定です。


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金繕いの醍醐味

昨日に引き続きNHK学園市川オープンスクールの生徒さんの作品を
ご紹介致します。
本日はUさんです。

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横から見た形が、きれいな逆三角形をしている飯茶碗です。
これが大胆に割れていました。

幾何形態の器に、割れ方がマッチしています。
仕上げの線の太さが場所によって違うのも、面白さを増しています。
これこそ金繕いの醍醐味と言える仕上がりです。

Uさんのお話ですと、外側にレリーフがあり、線を描くのが難しかった
とのことです。
これもよくあるお悩みですが、アップダウンに左右されず筆を運ぶしか
方法はありません。
初めてのチャレンジでしたら、数回トライしてみて、慣れていくのを
お勧めしたいところです。

このお茶碗は、娘さんのものだそうです。
お返しになられたら、きっと完成度の高さに感動なさるに違いありません。


カテゴリー: 生徒さんの作品 |

集中力の成せる技

NHK学園市川オープンスクールのTさんの作品をご紹介致します。
Tさんの作品は以前にもご紹介させて頂いておりますが、下地の
磨きが大変上手な方です。

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今回のマグカップも下地の磨きが完璧なので、大変美しい仕上がりに
なっています。
また形としてもとても円満な形になっており、ご本人の豊かなお人柄が
察せられます。

昨日の講座では蛤貝磨きに専念しておられましたが、その集中力の
素晴らしさに感服致しました。
この集中力を持っておられるからこその、下地の仕上がりなのだと
しみじみわかりました。

今回の作品で参考にして頂きたいのが、黄色の釉薬には金が合うという
ところです。
和食器でも洋食器でも黄色はありますが、どのような仕上げにするかと
迷われる方が多い色です。
画像でご覧頂けるように金泥が意外に馴染んでくれるので、オススメ
することが多いです。

金というと派手に仕上がるというイメージが強いと思いますが、金と
黄色は近似色と言えますので、馴染むのです。
このように金属色と言っても、有彩色に置き換えると何色に馴染むか
と判断しやすいと思います。

ぜひ参考になさって下さい。


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自作ミニ箔ハサミ量産完了

先日自作のミニ箔ハサミを試作した話題をアップしましたが、
量産が完了しました。

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根元を和紙で巻いて補強してあるところが、手作り感にあふれています。
しかし使い心地は、保障致します。

さてこれだけアップにしますと、何を使って作ったかおわかりになった
のではないでしょうか?

道具に関しては、専門家が使う高価なものがたくさん販売されていますが、
初心者のうちは安価なもので代用することをお勧めしております。
完成度を高めたくなったら、必要に応じて買い求めて頂いています。

教室で他の方が求められるのを見て一緒に購入してしまったが、あとで
見たら何のために購入したのかわからないという方もおられます。

形から入るタイプの私が言うのも何なのですが、自分の状態や必要に
合わせて購入した方が、道具の意味や価値がわかるように思います。

どうぞ焦らず道具は揃えていって下さい。


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