藤那海工房 金曜日クラスのIさんが、面白い筆を持って
来て下さいました。
極めて細い筆なのですが、ネイルアートのものなのだそうです。
画像の右端に写っていますが、これが「コリンスキー」の毛
なのです。
コリンスキーとは、イタチの仲間のテンの最上級の毛につけられる
名前です。
書家•榊 莫山先生の著書「文房四宝 筆の話」で、
『イタチの仲間の毛は、穂先が鋭い筆になる。シャープな線が
ひけるのである。』
と書かれています。
コリンスキーと言えば、書道はもちろん、金繕いでもお世話になって
いる筆です。
それがネイルアートでも細い線を描くのは、コリンスキーだというのが
ちょっとした驚きでした。
そういえばプラモデル材料店でも最上級といってコリンスキーの筆が
販売されていました。
ナイロンなどの人工毛も、いろいろ工夫されて素晴らしい物が出来て
いますが、やはり最後は獣毛なのですね。
これは以前書いた、蒔絵筆がクマネズミの毛であることに通じると
思いました。