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ちりめんじわ
新うるしの塗り方では、厚塗りは厳禁ですとお願いして
います。
厚塗りすると「ちりめんじわ」が出来てしまうからなのですが、
どんな状態を指すのか解説したいと思います。
塗っている表面に細かいシボが出来ているのが、おわかりに
なるかと思います。
この状態を「ちりめんじわ」といい、表面は乾いていますが中は
柔らかく、5〜10年は固まりません。
この問題を回避するには、ひらすら薄く塗るしかないのです。
ところで「ちりめんじわ」の「ちりめん」とは何かというと、織物の
平織りの手法の一つを指します。
縦糸によりがないもの、横糸によりがあるものを使って織ると、シボ
(表面の凸凹)が出来ます。
上の画像は絹のちりめん織りを撮影したものですが、状態をよく
言い表した言葉だと思います。
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印をつける
いくつかのパーツに割れたしまった器の接着がズレてしまうと、
その段差を埋める必要が出てきます。
作業を進める時に大切なのが、どう段差がついてしまっているかを
慎重に見極めることです。
見極めたら、次は印をつけます。
上の画像はNHK文化センター千葉教室のKさんのものです。
少々複雑な割れということもありますが、段差が切り替わっている
ところがありますので、しっかりテープに状態を記入して、
わからなくならないようにされています。
このように印をつけて作業しないと、適当に作業してしまいがちです。
その結果、大きなロスが生じます。
後々の手間を避ける為にも、ぜひ印をつけてから作業されるのを
オススメ致します。
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