日別アーカイブ: 2017年7月9日

塔の家

建築に詳しい方ならご存知かと思います。
「塔の家」を久しぶりに確認してきました。
場所は神宮前、ワタリウムの斜め前にあります。

1966(昭和41)年 竣工。
建築家・東孝光氏が自宅兼事務所として建築されました。
敷地はわずか6坪弱(20平米)、7畳ほどの床面積です。

しかしこの建物は日本の建築史に残る偉大な「狭小住宅」です。
地上5階、地下1階ですが、玄関以外に扉、間仕切りがありません。
狭小住宅のはしりとして、一つの回答を提示しています。

現在は一人娘の建築家・東利恵先生が住んでおられます。
先生によれば一つの空間に繋がった家で、家族の気配を感じながら
育ったとか。

街路樹の影に建っている「塔の家」のコンクリート打ちっ放しの
外観は、築51年を経て古材のような趣になっていました。


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