動きを真似る

金繕いの教室では、作業の仕方を実演しています。
その際、見て頂きたいのは手順だけではなく、手の動きです。

例えば仕上げの金泥を蒔くところでしたら、蒔筆をどのように
持っているのか、筆のどの部分を使って金泥を蒔いているのか、
どのように筆を動かしているのか、どのくらいの力を入れている
のか、などなど。

作業の環境も大切です。
下に綺麗な紙を敷いている、金泥の包みは一番内側だけ残す、
包みを押さえる粉鎮を置いているなどです。

一つ一つは小さなことかもしれません。
しかしそれらをおろそかにすると、結局仕上げのクオリティーが
落ちる原因になります。

実演は何度も教室で行っていると思います。
何度見て頂いて構いませんので、実演している時は作業の
手を止めて是非ご覧下さい。
習うというのは、倣う(真似る)というではありませんか。


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