日別アーカイブ: 2017年10月8日

銀で加飾

NHK文化センター 千葉教室のKさんの作品を
ご紹介致します。
染付の磁器を金繕いされました。


印判のお皿の欠けです。
金泥で仕上げられてから、銀泥で印判の柄の続きを描かれたところです。
肝心なところが光ってしまって見にくいのですが、いずれ銀が硫化して
染付の柄が続いて見えるようになる予定です。

こちらは仕上げの金泥の形を、お皿の丸い文様に合わせて丸く描かれました。
ちょっとしたことですが同じような形だと悪目立ちしませんので、とても
良い工夫だと思います。

こちらはわかりにくいのですが、縁の口紅と呼ばれる色が続いて
見えるように、やはり銀泥で金泥の仕上げの上から線を描いて
おられます。

このように金と銀を上手く使って馴染ませるというのは、染付の器の
場合良くお勧めする手段です。
作業もさほど難しくないので、加飾の最初の試みとしては取り組みやすいと
思います。
銀泥の硫化を待つのも楽しくなりますね。


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