日別アーカイブ: 2018年8月26日

筆洗いは徹底的に

このところ筆の洗い方が足りない方が多くみられましたので、改めて
ご説明致します。

下地用でも仕上げ用でも筆は薄め液の中で泳がせるようにすすいだ後、
中性洗剤で洗います。

この時、穂先を爪先でほぐすようにして、洗剤をしっかり穂先の内部まで
入るようにします。
穂先の根元を爪で揉むのも効果があります。

もし筆を長い時間使ったようでしたら、薄め液の中に15分は浸けておいた
方がいいと思います。

穂先が乾燥した後、カチカチに固まっていたり、穂先の中から落ちきれて
いない新うるしが出てきたりしたら、洗いが足りない証拠です。
新うるしの含みが少なく長い距離が描けないのも、穂先がしっかり洗えて
いないからです。
穂先が割れて綺麗な1本の線が描けないこともあります。

道具の始末が悪いことで作業が滞るのは、本当に勿体ないことだと思います。
ご面倒でも1回1回の洗いを丁寧に行って下さい。
上手く作業が出来ない思いをするのは、次に筆を使う時のご自身です。


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