オミナエシを蒔絵

産経学園ユーカリが丘校のTさんの作品をご紹介致します。
小皿のひびの金繕いですが、割れの線を生かしてオミナエシを
蒔絵されました。


三又に分かれる割れ方は「鳥脚」と言って、王道の形でもあります。
Tさんは当初別のものを蒔絵をすることを検討されていたのです。
そこを私からオミナエシをご提案致しました。

というのもオミナエシの枝は三又に分かれるのが特徴で、自然な
形として蒔絵が出来ます。

枝を銀泥、花を金泥で蒔絵され、少し風になびいた様子が上品な
蒔絵になりました。

何か蒔絵をされたいという方には破損の形と自然に合うものを蒔絵する
という意味でとても参考になる作品だと思います。


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