カテゴリー別アーカイブ: 生徒さんの作品

楽しく描く

NHK文化センター柏教室のお二人の作品をご紹介致します。
置き目と桜の花びらを描いて頂いたものです。
まずはUさんの作品です。

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もうお一方、Mさんの作品です。

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置き目は元絵がありますが、桜の花びらは直描きです。
絵心がないと遠慮する方もおられるのですが、紹介させて頂いた
お二人は描いているうちに楽しくなったのだそうです。
作品からそのお気持ちが溢れているので、撮影させて頂きました。

このカリキュラムは修復に関わるものではありませんが、仕上げの
練習として一つの作品が出来上がります。
仕上がったものは食器として使用出来ますので、ご自分の仕上げの
仕方が検証できます。

楽しんで取り組んで下さったら幸いです。


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細い線

NHK文化センター柏教室のMさんの作品を、ご紹介致します。

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最初は細い線で仕上げがしたいのに、太い線しか描けなかったと、ご相談が
ありました。
細い線が描けない理由として、手が震えてしまうとのことだったのですが、
これは筆を持った手や、器を支える方法があるとお話したところ、格段の
上達を遂げられて仕上げられました。
ただこれはMさんが書道のご経験があり、筆を持つことに慣れているからでも
あります。

繊細な絵柄の入った器に合った、繊細な細い線での仕上げになりました。
特に難しい内側も美しい線が描けていることに、ご注目頂きたいです。


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削りが上手

NHK学園市川オープンスクールのTさんの作品をご紹介
致します。
Tさんは、受講9ヶ月目。徐々に仕上げをして下さっています。

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無釉の焼き締めのお皿です。
金泥で仕上げられたのが、上手く馴染んでいます。
裏側の仕上げが太くなってしまったのを気にされていますが、表の
仕上げがきれいなので、気にせずお使い頂いていいかと思います。

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欠けの直しを、やはり金泥で仕上げられています。
Tさんが素晴らしいのが、欠損を埋めた所を器の形通りに削るのが
大変お上手なことです。
形態の作り方は勿論、表面を平滑にされるのも大変綺麗になさいます。
これが仕上げをした時に、効果を発揮します。

欠損を埋めるのは時間も手間もかかるので、ついつい早めに仕上げを
してしまうのですが、しっかり下地が出来ていると仕上げが必然的に
楽に綺麗になります。

大変ではありますが、下地の作り込みにはこだわって頂きたいのです。


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仕上げチャレンジ

NHK文化センター柏教室日曜クラスのUさんの作品をご紹介
致します。
今年4月から始まった日曜午後クラスも半年終了し、仕上げに
チャレンジする方が増えてきました。

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ヒビの直しです。
思い切って描かれた線が、気持ちよく延びています。
内側の線は描きにくいので、表と比べて悩まれたようです。
これは何度か経験し、慣れて行くしかありません。

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こちらは欠けの直しです。
教室で仕上げた直後を撮影させて頂きました。
実は欠けの形はもう少し複雑だったのですが、思い切って形を
すっきりまとめられました。
これも直す方の好みであり、個性になります。
器に金彩があるので、とても自然な仕上がりになりました。

Uさんは、仕上げは溜めずにどんどんしていった方がよいという
私のアドバイスを気に留めて下さり、チャレンジして下さって
います。
それぞれの器で仕上げの手順は全く異なります。
そのひとつひとつが、ご自身の経験になりますので、ひき続き
チャレンジをお願いしたいと思います。


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グッドバランス

NHK文化センター柏教室のNさんの作品をご紹介致します。

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京焼のお抹茶茶碗のヒビを直されました。
このヒビがかなり深刻で、ズレが出ていました。
これをヒビ止めと合わせて補正し、欠損部を埋めて金泥で仕上げられ
ました。

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ご本人としては、もっと華奢な線で仕上げをされたかったそうなのですが、
胴部にヘラ削りがあるざっくりとしたお茶碗なので、線の感じとしては
丁度よいと思います。
複雑な形状の直しですが、綺麗に描かれているのも秀逸です。
また器の金彩とも呼応して、直しに違和感がありません。

やり直しも考えられておられたNさんも、教室のみなさんがとてもよいと
賞賛されて、安心なさったようです。
お預かり物の器なのですが、きっと持ち主も喜ばれるに違いありません。

金彩のある京焼のお抹茶茶碗の直しをされている方は、多いと思います。
ぜひ参考になさって頂きたいと思います。


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ウォーミングアップ

NHK文化センター ユーカリが丘教室のTさんの作品を
ご紹介します。

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右上のお皿は、小さな欠けを金泥で仕上げたもの
左下の紅葉柄のお皿は割れたものを接着して、同じく金泥で仕上げた
ものです。

Tさんは長く受講して下さっている方なので、金泥を蒔くタイミングも
とても良いですし、何より仕上げに躊躇なくチャレンジして下さって
いることがよいと思います。

実はTさんはとても複雑に割れたカップの仕上げがあり、今回ご紹介
している紅葉柄のお皿は、そのウォーミングアップなのだそうです。
このお皿自体、なかなか複雑な仕上げなのですが、これがウォーミング
アップとなると、いかに大変な仕上げが待っているか想像頂けると
思います。

そのカップの仕上がったところをご紹介するのを楽しみにしています。


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仕上げは人柄

昨日に引き続きNHK文化センター千葉教室の生徒さんの
作品をご紹介致します。
本日はYさんの作品です。

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割れの接着を大胆な線で仕上げられています。
実はかなりヒビが入っていたのですが、表は柄でヒビが目立ない為
割れの接着部分のみ仕上げられています。
これが少々ズレて接着してしまったので、苦労されたのですが、ズレを
解消する為の作業の結果が大胆な線を生みました。

この線がYさんご自身のお人柄を現しているところに、とても魅力を
感じます。
大らかでゆったりとした、けれんのない線というのは、テクニックで
描けるものではありません。
真っ直ぐなお気持ちで仕上げに臨まれているのが、見えるようです。

緊張してしまって、なかなか仕上げに踏み込めないという方はとても
多いのですが、シンプルにやってみようという気持ちで挑まれれば、
Yさんのように良い線が描けると思います。


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不思議な魅力

NHK文化センター千葉教室のHさんの作品をご紹介致します。
Hさんは、以前にもお茶碗をご紹介しています。
この作品が、とても複雑なのを綺麗に仕上げられていると他の
教室から賞賛の声が多数あったのですが、今回ご紹介するものも
また素晴らしい仕上げになっています。

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仕上げのラインがひとつの絵画か、デザインかというくらい魅力が
あります。
また広い面あり細い線ありと、とても複雑ですが、均一に綺麗に
仕上げられています。

よくこのような様々な要素のある修復の仕上げを、均一の太さで仕上げた
方がよいのか、それぞれの状態に合わせて仕上げるのかと質問が
ありますが、Hさんの作品はそれぞれの状態で仕上げる面白さを
示してくれていると思います。

どうぞご参考になさって下さい。


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安定した線

NHK文化センター柏教室のNさんの作品をご紹介致します。
今回の作品は線を描くものばかりだったのですが、その上達
のめざましさに大変感激致しました。

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ヒビの線を銀で仕上げられています。
硫化が進行していて、すでにシャンパンゴールドになっています。
とても安定した線を描かれていて、お皿とのマッチングもよい具合です。

揃いのお皿なのだそうで、それぞれに破損しており、徐々に修復して
いかれるとのことです。

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こちらはヒビが十文字に入ったという変わった破損ですが、器との
バランスよく仕上げられています。
ワンポイントの柄のようにも見えるのは、新しい魅力になったということ
でしょう。

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前の2つの作品は銀泥で仕上げられていましたが、こちらは金泥です。
真っ直ぐのヒビを勢いのある線で仕上げられているのが、気持ちよさ
を生んでいます。

Nさんは仕上げに積極的にチャレンジして下さっているので、質問も
ディテールに及ぶことがしばしばです。
改めて自分が感覚的に筆を動かしていることに気がつきます。
お教えする立場としては言葉にしてわかりやすくお伝えしなければ
なりませんので、質問をお受けするたび気持ちが引き締まります。


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最後の一枚

NHK文化センター ユーカリが丘教室のIさんの作品を
ご紹介致します。

揃いのお皿が欠損してしまっていたのを、順々に修復され、
これが最後の完成作品になりました。

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欠けとしてはサイズが大きい方ですが、きれいに仕上げられています。
お皿の元々の絵に、ワンポイント加わったようで、意外に違和感が
ありません。

揃いの器が欠損してしまうと、修復して揃いに戻したいというご要望が
多くあります。
揃いが全て欠損しているとなると相応の時間がかかりますが、完成して
みると、あらたな魅力が加わったことに驚かれると思います。

モチベーションを維持するのは大変ですが、根気よく挑む価値大です。
是非頑張ってみて下さい。


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