日別アーカイブ: 2013年3月17日

大事にすると…

以前のブログで筆の洗い方について解説しましたが、この手順で
絶対やってはいけないことがありますので、改めてご説明したいと
思います。

洗い用の薄め液の中で洗っている時や、洗剤をつける際に筆を
強く押し付けていませんか?

このように押しつけますと、毛が金具に当たって切れていきます。
筆の毛がどんどんなくなるという方は、このような洗い方をして
いることが多いようです。

洗い液の中では穂先を泳がせるように左右に振って洗い、中性洗剤を
つけて洗う時には爪で穂先をほぐしながら、中に洗剤が入り込むように
洗います。

赤漆を使った時には、泡が赤く染まらなくなるのが洗い上がりの目安
です。

ちなみに泡になって出てくる石けんは、意外に洗剤分が少ないので
避けた方がよいと以前のブログに書いています。
固形石けんは、お使い頂いて構わないのですが、その場合は筆を
石けんにこすりつけるのではなく、手で泡立てたものを筆に含ませて
下さい。
もちろん台所用の食器洗い洗剤でもOKです。
液体の洗剤•石けんを使うのが、一番確実かもしれません。

上手な仕上げの第1歩は、道具のメンテナンスにかかっています。
下地用の筆は高価な物ではありませんが、この筆で洗い方を身に
つけて頂けますと、仕上げ用の筆もよいパフォーマンスをして
くれると思います。
面倒だとは思いますが、是非お願いしたい習慣です。


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