日別アーカイブ: 2014年3月13日

仕上げは少し大きめに

仕上げにチャレンジ始めた方が出てきました、よみうりカルチャー
川口教室の生徒さんの作品をご紹介致します。

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縁が点々と欠けてしまっていたものを、銀泥で仕上げられました。
蒔下漆の塗り方、蒔くタイミングとも大成功しています。

今後器の釉薬が黒いところは硫化を進め、ベージュのところは硫化の
始まりのところで止める作業をすれば馴染んでしまい、点々と修復
しているのはわからなくなると思います。

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こちらは外形のラインの取り方がとても美しく出来ています。
ご本人が残念に思っているのが、少し塗り残しが出てしまった
ところと、刷毛目が出てしまったところです。

塗り残しに関しては以前のブログで書いたように、少し大きめに
下地の新うるしを塗ることです。

刷毛目を出さないためには、新うるしを塗る手順、手際にコツが
ありますので、教室でご説明したいと思います。

金繕いは、その工程のほとんどが“埋める”という作業になります。
仕上げは最後の工程ですが、一朝一夕に上手に出来るようになるものでは
ありません。
初心者のうちは何度でもやり直しをして、上達して頂ければ嬉しいです。


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