ご依頼頂いていた小瓶の修復が完成しましたので、ご紹介したいと 思います。
口縁が割れていたのを本漆で接着し、欠損を埋めて仕上げてあります。 今回工夫したのは、仕上げの色です。 小瓶自体が海外で購入された物ということで、ラスター釉(金属的 光沢を持つ釉薬)のような表面でした。 これに馴染むように銀箔を加工し、釉薬に近い感じにしてから 仕上げました。
銀は自然の硫化を待って適当な色にする方法の他、この仕上げに使った ように意図的に加工も出来ます。 いずれにしろ変化を楽しむことが出来るのが、銀です。