日本橋・ギャラリー砂翁で行われている「ブックアート展」に
行ってきました。
こちらには友人の大古瀬和美さんが参加されています。
8人のアーティストが「本」の概念や形態を広義に捉え、独創的な
作品を発表している展覧会です。
まず作家さんそれぞれの解釈が様々なことに驚きました。
本の形態自体がアートだったり、本の内容がアートだったり。
また8人のコラボレーションも素晴らしいです。
どれ一つとして同じカテゴリーがないのです。
これはギャラリーオーナーの審美眼の賜物と感じました。
こちらが大古瀬さんの作品です。
真ん中の円は「日」という意味の古代文字で、下方に見えるスタンプは
つなげていくと一つの言葉になります。
「呪文」というタイトルですが、何か静寂なぬくもりを感じるのは、
大古瀬さんが1点1点心を込めて制作しているからでしょう。
こちらも大古瀬さんの作品で、蝶型の豆本です。
呪術的意味がある三角形の羽を2枚持つ蝶というところに惹かれて
購入させて頂きました。
片手に収まる箱に入れられた作品は、まさに「掌中の珠」として
大切にしたいと思います。
会場では久しぶりに大古瀬さん本人にお会いし、たくさんのお話を
しましたが、大古瀬さんが作品制作で自分の気持ちをぶつけるのでは
なく、受取手のことを考えて作っているという話が心に残りました。
大古瀬さんの作品が心地よいのは、そのお気持ちが伝わるからだと
思います。
ぜひその作品を会場でご覧下さい。
会期は今月28日(土)までです。