月別アーカイブ: 2018年5月

超撥水風呂敷

TVで超撥水風呂敷というのを見て、風呂敷包の先生をなさっている
Mさんに実物を紹介して頂きました。

朝倉染布株式会社というところの製品ですが、バケツのように
水を入れられるというものです。
開発のきっかけは、それまでの製品の受注量減だったそうです。
何とかしなければならないと撥水性の技術に磨きをかけて辿り
着いたのが、この風呂敷です。

Mさんは防災用品に入れておくと良いと勧めて下さいました。
水が運べる撥水性はもちろんですが、物を運ぶ際のバッグにも
なりますし、羽織って寒さを防ぐことも可能です。

1枚の布が様々に変化する…
これも日本文化ですね。


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盆栽世界6月号発売

HOMEのページでもお知らせしていますが、盆栽鉢の金繕いの
ハウツーを掲載して頂いた「盆栽世界」の6月号が発売になり
ました。

すでに講師をしている教室で紙面を紹介させて頂いておりますが、
手順を詳しく説明している内容が器でも応用可能と大変好評です。

6月号は「ヒビ+にゅう」の流れがわかりますし、欠けを木片で
埋める工程を詳細に掲載しています。

一般の書店で入手が可能ですが、発行部数が多いとは言えない雑誌
なので、購入を検討されている方はお早めにお手配下さい。

なお私の手元にもお譲り出来る部数をある程度確保しておりますので、
ご希望の方はお申し付け下さい。

次の7月号は赤絵磁器鉢のヒビ+割れの金繕いです。


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見破られる

NHK文化センター ユーカリが丘教室のTさんの作品を
ご紹介致します。
たくさん完成させてきて下さいました。
1つ目は焼締の皿です。


このお皿は一度完成まで辿りついておられたのですが、形に納得が
いかず、最初から作り直されました。
その結果、綺麗な形になり、大変完成度の高いものになりました。

仕上げはあえて金を使っています。
これはご友人からの預かり物なので、金繕いが施されていると
アピールする狙いもあります。

見事に鳥脚状に割れたお皿です。
こちらが難しかったのが、柄の形に盛り上がりがあったところです。
このような器の場合、手間はかかりますが、レリーフを忠実に再現
した方が自然に見えます。
割れの線に負けず、完成されました。

潔く2つに割れたお皿です。
少し厚みのあるお皿なので、しっかりとした太い線の仕上げが
合っています。

ガラスの直し2点です。
両方とも縁の欠けでした。
ガラスの金繕いの場合、欠損を埋めているのがわからないように
するのが重要なのですが、右のコップで隠し方がイマイチなのを
奥様に指摘されてしまったそうです。

ご家族の話題に金繕いが登るのも嬉しいお話です。
ご指摘は厳しいかもしれませんが、さらに完璧を目指すモチベーション
になるのではないでしょうか。


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