月別アーカイブ: 2013年12月

黒豆煮ました

大晦日は、毎年大掃除をしながらおせちや雑煮の準備を
しています。
特に気合いを入れて作るのが、黒豆です。

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器:九州 小石原焼 馬上杯

今年はまずまずの出来となりました。

皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。
来年も引き続き、このブログをよろしくお願い致します。


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トクサの刈り取り2013

寒さが緩んだ今日、トクサの刈り取りをしました。

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以前ブログに書きましたように、今夏の暑さで生育がいまひとつです。
それでも何とかこれだけの量が収穫出来ました。
しかし乾燥すると細すぎるものが出てきますので、実際はこれより
少なくなる見込みです。

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刈り取ったあとの様子です。
根元ギリギリのところで、刈り取っています。
残った部分は枯れてしまい、来春に新芽が出るのは別のところからに
なります。

来年は夏の暑さ対策を考えなければと、今から思案しています。


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業界用語 ササ柄

家人の眼鏡新調に同行し、眼鏡店へ。
専門店の店員さんは知識が豊富で、珍しい話が聞けるので、
お話するのが大好きです。

今日も興味深い話をたくさん伺ったのですが、中でも面白かった
のが、プラスッチックフレームに「ササ柄」という柄があるという
お話です。

眼鏡ササ柄

べっ甲を模した柄はコントラストが強く、個性的な感じになりますが、
斜めに色変わりの柄が入った「ササ柄」は、上品な感じがします。

「ササ柄」のササは笹竹のササから取ったものだそうですが、眼鏡
業界の専門用語とのことで、他では通じないようです。
でもとてもよいネーミングなので、物知り顔で使ってしまいそうです。

OPTICIEN   LoydのNさん、丁寧かつ楽しい接客をありがとうございました。


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屠蘇2013

昨日の門松のお稽古では、合わせて屠蘇包みも作っています。
屠蘇とは「鬼気を屠絶し、人魂を蘇生する薬」の名です。
中国•唐時代に創作されたものが、平安時代に日本に伝わりました。

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まず6種の薬効成分の入った薬包みを作ります。

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これを布でくるみます。
この布も薬効成分の1つです。

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三角形に縫って完成です。
これを水やお酒、みりんに浸して屠蘇が出来ます。

今回おもしろいお話を聞きました。
本来中国の慣習として伝来した屠蘇が、現在中国では全く行われて
いないそうなのです。
日本では、屠蘇を元旦に飲むのが宮中行事に組み込まれ、一般に広まった
ので、現在でも正月の行事として行われているのだとか。
屠蘇は、日本オリジナルの文化になったのです。


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門松つくり2013

昨年末にもアップしましたが、今年も門松つくりのお稽古に
行ってきました。
原一菜(いちな)先生のご指導で、太田流(小笠原流礼法)の
ものです。

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ご覧頂いてわかるように根引きであること、左右で違う松を使う
ところが太田流ならではです。

水引は真結びの上、輪を作り日の出を現しています。
真結びの水引1本1本をきれいに整えたいのですが、これが
なかなか難しいのです。

今年は松の形を整えるのが、手際が良くなったように思います。
1年に1度ですが、少しずつでも上達出来たらいいなと考えて
います。


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世田谷ボロ市2013 結果報告3

世田谷ボロ市の結果報告最終回です。
いよいよ失敗篇です。
あまりの失敗に情けなくて、結構落ち込みました。

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蕎麦猪口です。
両方とも江戸時代のもの、という触れ込みだったのですが、近年作の
偽物と原一菜(いちな)先生の鑑定でわかりました。

時間がなくて慌てていたとか、直しをした時に素敵に見える物
という邪心があった…などなど言い訳はあるのですが、落ち着いて見て
みれば、なんで気がつかなかったのかというくらいアヤシイものでした。

結局は自分の勉強が足りなかった、ということなのです。
よい反省材料とすることにしました。

しかしまだ落ち込んでいるので、値段をアップしないことを
ご容赦下さい。
今回購入した物の中で一番高額だったのです。(涙)


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世田谷ボロ市2013 結果報告2

昨日に続き、ボロ市の結果報告です。
今回は、まあまあ篇です。

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3寸皿です。それぞれ¥500。
左がたこ唐草、右が花唐草です。
いずれも欠け、ヒビがあります。

問題は、時代が微妙なところです。
救いは偽物ではない、ということでしょうか。

 


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世田谷ボロ市2013 結果報告1

12月15日行って来ました、世田谷ボロ市の結果報告です。
まずは成功篇から。

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印判の皿です。
上段は銅板印判。各¥100。
下段は紙型印判。各¥200。
印判は総じてリーズナブルですが、好みが合えばお買い得です。
(欠け、ヒビ有りです。)

上段の銅板印判は、柄が飛んだりしているのも愛嬌になる温かみが
魅力です。
下段の紙型印判は、柄が緻密で優美なものもあります。

修復するのが前提での購入ですが、この値段ならば成功でしょう。


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漆器の破損2 鼠害

漆器の破損で意外に多いのが、鼠害です。
ずっと蔵の中にあったとおっしゃる物によくあります。

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落としたとか、ぶつけたといった物理的に出来た欠けと違うのは、
小さな径の円弧であること
細かいギザギザになっていること
です。

鼠害による欠損ですとお話しますと、皆様驚かれます。
しかしこれは長く大切に保存されてきたものだからこその
アクシデントですし、相手は野生生物なので致し方ないと思います。

もちろん修復も問題なく可能です。
どうぞ教室でご相談下さい。


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漆器の破損1 黒漆の変色

金繕いの講座では陶磁器の修復の他、漆器の修復もお教えして
います。

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画像の中央が斑紋状に羊羹色に変色しているのが、ご覧頂けると
思います。
黒漆は顔料を添加して作られているのではなく、鉄分によって化学変化
させて色味を出しています。
これが熱水や紫外線によって影響を受け、鉄分が壊され、色がさめて
しまうのです。
だいたい製造後、14年くらいで変化が始まると言われています。
つまり羊羹色に変色したものは、14年以上経っている証明でもあるの
です。

これを修復するには、他に破損がないか合わせて考える必要があります。
漆器には陶磁器とは違う注意点が、様々あります。
あらかじめ教室でご相談頂ければと思います。


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