このところ金繕いの講座で頻発しているやり直しが、塗り足りない
という問題です。
欠けの場合、釉薬が薄く削げている部分があることがあります。
これがわかりにくいと塗っていなかったり、削り落としてしまって
いることが増えています。
もちろん塗り直しをすれば問題はないのですが、時間をロスしたと
いえばもったいない気がします。
できれば金繕いを開始する前に欠けの範囲を確認し、作業する
範囲を明確に把握してから取り組まれるのがよいと思います。
可能であれば自然光下がベストです。
どんなに照明の性能が良くても自然光の光の量にはかないません。
問題が発覚すると、大したキズではないので修復しなくても
大丈夫ですとおっしゃる方がいらっしゃいます。
しかし器にとっては釉薬という保護膜がない状態です。
素地がむき出しになっているのは、さらなる破損を招きかね
ません。
塗り直しは手間とは思いますが、是非作業をお願い致します。