日別アーカイブ: 2017年11月9日

西登戸教室から 完成しました

10月よりスタートしました藤那海工房 西登戸教室の方々の
作品が完成しました。
いずれも以前から継続して下さっている方のものです。


まずはSさんの作品です。
余白を生かした絵柄が上品で、変形の形が印象的なお皿です。
いくつかひびが入ってしまっていたのですが、金彩が入った図柄
なので、仕上げが違和感なく見えます。

次はWさんの作品です。
お好きで集められている東洋陶器(現・TOTO)のカップです。
欠け自体は小さなものですが、クラシックな柄と合っていて
とても綺麗です。
このように小さな破損でも、直して新たな魅力を得るのが金繕いの
面白いところです。

先日講座をご見学に来られた方から「破損した器は縁起が悪いと
いうが、直せば問題は無くなるのですか?」と質問を受けました。
私は縁起が悪いというのは、使い続けると危ないという警告のため
ではないかと考えています。
夜、爪を切るといけない、というのと同じではないでしょうか。

金繕いが日本に発祥した背景には、物を大切にする気持ちがあります。
直して愛用するというのが日本人の心ですので、直した物に対して
縁起が悪いということはありません。

どうぞ安心して金繕いを初められて下さい。


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