STAY HOMEの成果

NHK文化センター柏教室のSさんの作品をご紹介致します。
STAY HOME期間中にたくさん仕上げてきて下さいました。


白い器は全体のシルエットはぽってりしているのですが、縁が薄く作られて
おり、欠損を埋めるのがとても難しい形でした。
それを丁寧に行なって仕上げたものが一堂に会すると圧巻です。
それぞれが違う場所が欠けているのも面白味になるのが金繕いの為せる技
でしょう。

こちらは欠けと隣合わせにひびと欠損が並んでいます。
金泥の仕上げが釉薬に馴染んでいるので、欠損の並びが気になりません。
これも下地の作業が綺麗になさっているからです。

陶器皿の幅25mmくらいの大きな欠けです。
これだけ大きな欠けになると仕上げが大変なのですが、太めの筆を使って
仕上げられました。
少々課題があるものの、完成度が高いのでこのままお使い頂くことに
しました。

課題はいつでも挽回出来ます。
とりあえず頑張った成果を誇ってもいいのではないでしょうか。

今回、Sさんの作品を見て驚いたのが、仕上げの完成度の高さです。
Sさんは納得いかなければ仕上げをし直す事を厭わない完璧主義なのですが、
その積み重ねがついに花開いた感があります。

今後の作品も今までの姿勢を貫いて取り組んで下さる事を願っています。


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