根津美術館 井戸茶碗展

昨日、よみうりカルチャー川口教室の帰りに根津美術館
まで足をのばしました。
根津美術館では現在「特別展 井戸茶碗」が開催されています。

茶碗チラシ_fin_修_out

井戸茶碗とは、16世紀頃に朝鮮半島から渡来した高麗茶碗と呼ばれる
茶碗の一種です。
侘茶の千利休を始め、戦国大名に賞玩されました。

一番の目当ては「大井戸茶碗 銘 喜左衛門」です。
国宝であるこの茶碗は腫れ物のたたりがあるとして、大徳寺に
寄贈されたといういわれがあります。
ゆったりとゆらぎのある佇まいには、そのような影は見えないように
思いましたが、同行した友人は何かを感じるそうです。
皆様はどのようにご覧になるでしょうか?

展示されたお茶碗は、それぞれ何らかの繕いがされています。
漆繕い、金繕い、呼び継ぎと、様々な修復技術が使われています。
口縁の欠けはもちろんのこと、複雑に割れてしまった器まで丁寧に
修復されています。
このようなところに“大切に使い続けたい”という日本人の心が
現れているようです。

高麗茶碗は、韓国本土にも日本ほどの数が現存していないと聞きました。
一堂に会した高麗茶碗を拝見するよい機会かと思います。
会期は今週末の15日(日)まで。
会場は少々混雑しています。


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