特殊加工刃を使ってみた

カッターの替刃に特殊加工されたものが販売されているので、試して
みました。

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こちらは住友3Mの「チタンコート刃」です。
まばゆいばかりのゴールド色です。

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こちらはカッター発祥メーカーのOLFA「黒刃」です。

両者とも一般のシルバー色の刃より断面で刃先が鋭角に研磨されています。
これによって切れ味の向上と入り込みの良さが実現されています。
いわゆるデザインナイフのカッター版という感じです。

違いは表面のコーティングのありなしです。
3Mの方はチタンコーティングがされていることで、切れ味が2倍長持ちと
うたっています。

実際使ってみて黒刃は「初期の切れ味向上」としている通り、使い始めの
切れ味はよいのですが、それが持続しません。
「初期」という言い方に偽りなしです。
チタンコート刃は、黒刃に比べて切れ味が確かに持ちます。

ではこれを金繕いに使って問題ないのか、という点です。
まずチタンは高硬度というように「6」あります。
これは陶磁器より高い数値です。
すなわち陶磁器を痛める確率が高いということです。

両方の特徴である鋭角研磨ですが、これも「入り込み」と言っている
ように刃が物の中に入りやすいので、注意が必要となります。

加えて価格ですが、一般の刃に比べて黒刃は約1.5倍、チタンコートは
約4倍します。

私としての結論は、注意してお使いになるなら黒刃ということです。
どうしても女性は力が弱いので、カッターを使うという作業は
難しい場合があります。
そういう時には助けになるかもしれません。

但し前述したように入り込みには要注意です。
陶磁器の質や装飾によっては問題が起きる可能性があります。
使う対象を考えて、お使いになるようお願い致します。


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